講談社現代新書<br> 我が詩的自伝―素手で焔をつかみとれ!

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講談社現代新書
我が詩的自伝―素手で焔をつかみとれ!

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883641
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C0273

出版社内容情報

世界的評価も高い現代日本最高の詩人が、自ら内面の軌跡と芸術の秘奥を縦横無尽に語り尽くした驚きの「詩的自伝」!!吉本隆明はかつて言いました。
「現在、日本に詩人と呼べる存在は3人しかいない。田村隆一、谷川俊太郎、そして吉増剛造だ!」。
現代日本を代表する先鋭的な詩人として、国際的に高い評価を受けている吉増剛造。詩の朗読パフォーマンスの先駆者として海外で「KAMIKAZE GOZO」とセンセーションを巻き起こした若き日から、パノラマカメラや多重露光を多用した写真表現、オブジェ作品、映像作品の制作に至るまで、他ジャンルと積極的に横断した多彩な創作活動を展開しています。
詩人としては稀有なことですが、本年6月からは東京の国立近代美術館で、その芸術活動を俯瞰する大規模な「吉増剛造展」が開催される予定です。
戦時下に多感な幼年期を過ごした「非常時の子供」が、その傷を抱いたまま詩人となるまで。郷里の多摩川の冷たい水の底の記憶。進駐軍の「オンリーさん」と、米国人牧師の「聖書」の言葉の響き。戦後の混乱期の渋谷でのキャバレーバーテン生活と関西への放浪。詩壇へのデビュー。アメリカ、ブラジルなど海外体験。南島、北方など「辺境」への偏愛。ジョナス・メカス、ジャン=リュック・ナンシー、中上健次など内外の芸術家、哲学者、小説家たちとの交流。
本書は、一貫して「市井の人」として筆一本で歩んできた一人の詩人が、自ら内面の軌跡を縦横無尽に語り尽くした驚きの「詩的自伝」です。

第一章 非常時の子 第二章 詩人誕生 第三章 詩人は交流する 第四章 詩人は越境する 第五章 「ことば」の極限へ


吉増 剛造[ヨシマス ゴウゾウ]
著・文・その他

内容説明

現代日本を代表する先鋭的詩人が、自ら内面の軌跡を縦横無尽に語り尽くした驚きの「詩的自伝」!

目次

第1章 「非常時」の子
第2章 詩人誕生
第3章 激しい時代
第4章 言葉を枯らす、限界に触わる
第5章 言葉の「がれき」から
おわりに―記憶の底のヒミツ

著者等紹介

吉増剛造[ヨシマスゴウゾウ]
1939年東京都生まれ。詩人。文化功労者。日本藝術院会員。慶應義塾大学文学部国文科卒業。1964年、処女詩集『出発』(新芸術社)を出版。代表的詩集に『黄金詩篇』(思潮社、高見順賞)、『熱風a thousand steps』(中央公論社、藤村記念歴程賞)、『オシリス、石ノ神』(思潮社、現代詩花椿賞)、『「雷の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(集英社、芸術選奨文部大臣賞)、『表紙omote‐gami』(思潮社、毎日芸術賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

72
カバー裏にある舌を「べろーん」と出した若き日の吉増剛造の写真。超弩級にはじけた顔だ。結局、詩もわからなかったけれど、詩人の語りによる「詩的自伝」の多弁さ、全く理解できなかった。これは、吉増に関心のある人しか読んでは駄目だよという本なのかもしれない。詩という言葉の世界がありながら、「言葉でないもので言葉を突き抜けていこうとしている」。この感じ、わかる人にはわかるのかもしれないけれど、吉増の「非常時性」の中に身を置いてしまった不思議な読書体験だった。東京国立近代美術館で、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」の企画2016/05/30

ころこ

42
著者が細かく記憶しているように、クリアカットされた具体性のあるものと詩がセットになっている。それは彼の身体であり、彼の発する声である。彼の人生もその具体化されたひとつなので、詩と口述筆記を一緒に読むことに必然性を感じる。サブタイトルに「焔」とある。「非常時性と実存と火の玉性みたいなぎりぎりのところまで行かないと、自分の魂に対して申しわけがないという思いの方が強いんですよね。」燃え盛るというよりも、「受動的統合失調症の、言葉は枯れていくような、そういう詩の活動の原点」と、臨界点まできて発せられる言葉の「焔」2023/03/14

姉勤

30
「素手で焔をつかみとれ!」サブタイトルに惹かれ、予備知識なしに手に取る。読み始めて感じる意外。磊落な詩人。しかも喜寿を超えてなお文がみずみずしく、しかも今風で、軽妙な自伝。挿入される詩に、ドラッグの目眩。ありがちな自由を謳いつつ、自由であることを強要する不自由さを感じない奔放。多くの著名人との人のつながりも、行き当たりばったりのバイオグラフィーよりも、面白い人を知った喜びを、吟じてみたくなるほど。しかし、披露するほどの詩藻は、とほほ。2017/05/25

踊る猫

28
実に「軽い」と思う。この言葉は時に「尻軽」「軽薄」といったイメージを呼び起こしやすいが、吉増剛造の佇まいはぼくの印象ではそういったネガティブな意味を帯びない。「軽々」としたフットワークでジャンル(詩や文学といった芸術的障壁、あるいは国境)を飛び越えてしまう「軽さ」を備えていると思ったのだ。ゆえに彼の詩も、しかめっ面をして小難しく読むよりもぼく自身が動きながら読むべきではないかとも思う。「自伝」というには系統立てて語られたものではなく、せっかちに話題はあっちこっちに動く。これを「うねり」と読むかはあなた次第2023/08/13

苺畑序音

25
以前地元の図書館で、小島信夫生誕100年記念関連の展示室にいた時に、隣で熱心に展示品を確認している不思議なオーラを発しているおじさんがいた。後でその人が吉増さんだったとわかり、その時からすっかりミーハーなんです。あの疾走(いや爆走か?)する詩の成り立ちがこの本で少しわかった気がするし、かなり笑った。おそらくここはご自身で書いたであろう おわりにー が、かなり好きだ。大好きだ。2016/04/25

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