出版社内容情報
世界的評価も高い現代日本最高の詩人が、自ら内面の軌跡と芸術の秘奥を縦横無尽に語り尽くした驚きの「詩的自伝」!!吉本隆明はかつて言いました。
「現在、日本に詩人と呼べる存在は3人しかいない。田村隆一、谷川俊太郎、そして吉増剛造だ!」。
現代日本を代表する先鋭的な詩人として、国際的に高い評価を受けている吉増剛造。詩の朗読パフォーマンスの先駆者として海外で「KAMIKAZE GOZO」とセンセーションを巻き起こした若き日から、パノラマカメラや多重露光を多用した写真表現、オブジェ作品、映像作品の制作に至るまで、他ジャンルと積極的に横断した多彩な創作活動を展開しています。
詩人としては稀有なことですが、本年6月からは東京の国立近代美術館で、その芸術活動を俯瞰する大規模な「吉増剛造展」が開催される予定です。
戦時下に多感な幼年期を過ごした「非常時の子供」が、その傷を抱いたまま詩人となるまで。郷里の多摩川の冷たい水の底の記憶。進駐軍の「オンリーさん」と、米国人牧師の「聖書」の言葉の響き。戦後の混乱期の渋谷でのキャバレーバーテン生活と関西への放浪。詩壇へのデビュー。アメリカ、ブラジルなど海外体験。南島、北方など「辺境」への偏愛。ジョナス・メカス、ジャン=リュック・ナンシー、中上健次など内外の芸術家、哲学者、小説家たちとの交流。
本書は、一貫して「市井の人」として筆一本で歩んできた一人の詩人が、自ら内面の軌跡を縦横無尽に語り尽くした驚きの「詩的自伝」です。
第一章 非常時の子 第二章 詩人誕生 第三章 詩人は交流する 第四章 詩人は越境する 第五章 「ことば」の極限へ
吉増 剛造[ヨシマス ゴウゾウ]
著・文・その他
内容説明
現代日本を代表する先鋭的詩人が、自ら内面の軌跡を縦横無尽に語り尽くした驚きの「詩的自伝」!
目次
第1章 「非常時」の子
第2章 詩人誕生
第3章 激しい時代
第4章 言葉を枯らす、限界に触わる
第5章 言葉の「がれき」から
おわりに―記憶の底のヒミツ
著者等紹介
吉増剛造[ヨシマスゴウゾウ]
1939年東京都生まれ。詩人。文化功労者。日本藝術院会員。慶應義塾大学文学部国文科卒業。1964年、処女詩集『出発』(新芸術社)を出版。代表的詩集に『黄金詩篇』(思潮社、高見順賞)、『熱風a thousand steps』(中央公論社、藤村記念歴程賞)、『オシリス、石ノ神』(思潮社、現代詩花椿賞)、『「雷の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(集英社、芸術選奨文部大臣賞)、『表紙omote‐gami』(思潮社、毎日芸術賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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