出版社内容情報
脳死と臓器移植、不妊治療、遺伝子治療、クローン人間etc.自由と公共性の選択をつきつけられた現代の生命倫理を考えるための頭の訓練。 バイオエシックス(生命倫理学)とは、1970年代以降、生命科学のめざましい発達に伴って生まれた新しい学問である。医療技術について、その安全性や許容基準を判断することを目的に、欧米圏を中心にして成立した。 従来のバイオエシックスの原則は、「成人で判断能力のある者は、自分の身体と生命の質について、他人に危害を加えないかぎり、自己決定の権利を持つ」ということであった。しかし、私の遺体についての決定権を持つのは私なのか家族なのか? 等々、最新技術が提起する様々な課題は、もはや、従来の自由主義・個人主義では判断できない。 本書では、「脳死と臓器移植」「性と生殖の倫理」「クローン人間の練習問題」「患者の権利」「遺伝子治療と人間の未来」などの問題をとりあげ、その複雑な論点を整理し、バイオエシックスの新たな枠組みを提示する。 ●序章 バイオエシックスとは何か ●第1章 脳死と臓器移植 ●第2章 性と生殖の倫理 ●第3章 クローン人間の練習問題 ●第4章 患者の権利 ●第5章 遺伝子治療と人類の未来
内容説明
「成人で判断能力のある者は、自分の身体と生命の質について、他人に危険を加えないかぎり、自己決定の権利を持つ」というのが、従来のバイオエシックス(生命倫理学)の原則であった。しかし、私の遺体についての決定権を持つのは私なのか家族なのか?クローン人間の製造はなぜ規制されなければならないのか?等々、最新技術が提起する様々な課題は、もはや、従来の自由主義・個人主義では判断ができない。本書では、これらの問題の複雑な論点を整理し、バイオエシックスの新たな枠組みを提示する。
目次
序章 バイオエシックスとは何か
第1章 脳死と臓器移植
第2章 性と生殖の倫理
第3章 クローン人間の練習問題
第4章 患者の権利
第5章 遺伝子治療と人類の未来