出版社内容情報
イギリス料理がまずいというのは今や過去の話。在ロンドンの著者がつぶさに観察した、イギリスのおいしい伝統料理と最新食卓事情。 「イギリスの食事はまずい!」??英国に旅行した人の誰もがいだく感想。しかし、それは一昔前の話。10年間ロンドンにすんだ著者が見たのは、まことにエキサイティングでテイスティな英国の食事情。イギリスでは産業革命に次ぐ「食革命」が進行していたのだ。 たとえば今ロンドンで流行しているのがカレー。イギリスの定番と思われていたフィッシュ&チップスを抜いて堂々の人気ナンバーワンに輝いたという。さらに日本と同じくイギリスでもパスタやタイ料理の評判が高まっているという。住んだ人でなければわからない、王国の食事情が満載である。 本書のもうひとつの魅力が、人種のるつぼとも言われるロンドンの人間模様。典型的なアングロサクソンの男、日本から来たゲイの男、万事大ざっぱな英国女性……ロンドンでひとり暮らしをする著者を取り囲む個性あふれる人々がまた面白い。食だけでなく、イギリスの流行の最先端がわかるエッセイである。
内容説明
ロンドンで気ままなひとり暮らし。食べることは愛すること。愛することは食べること。住んでみてわかったとびきりの英国。
目次
第1章 韮子はサーティ・サムシング
第2章 あふれる異国メニュー
第3章 色まで最低の英国料理
第4章 食欲と恋の微妙な関係
第5章 誤解多き和食へのまなざし
第6章 愛は胃袋とともに