出版社内容情報
北朝鮮の核疑惑、中台危機。予断を許さない状況にある日本の国防をどう立て直すか。「ガイドライン」「有事法制」の正しいあり方を問う一冊。 98年8月の北朝鮮ミサイル発射事件以来、日本周辺の軍事危機は高まってきた。しかし、その危機がどの程度のものなのか。ガイドラインの意味と役割は何か。いざ有事という時に何ができるのか、などに明確な答えを持つ日本人は少ない。 本書では、「日本の安全保障問題」を理解するため、前述した「?」に答えていく。 まず北朝鮮問題について「危機はいつどのような形で起こっても不思議はない。北朝鮮を甘やかしていたら図に乗るだけ」と喝破する。日米安保について「両国の協力態勢を強化し、アジア・太平洋の安全を守る時代に入った」と論じる。ガイドラインについては「これをきっかけに日本の有事対応が前進することになり、好ましい」。有事法制について「平時法制では、、いざというとき何の手も打てない。危機が高まる中、そのための法整備を早急にすべき」と論じる。 この国の安全を自らの手で守るための基礎知識が満載された緊急発刊の書。
内容説明
この国の安全を、自らの力で守るために。本格化する東アジア危機に対処する防衛構想。
目次
1 日本を襲うアジアの危機
2 変質した冷戦後の安全保障政策
3 日米同盟を強化する新ガイドライン
4 新ガイドラインを活かすための周辺事態法
5 「普通の国」としての有事法制