人間というもの

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人間というもの

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569604169
  • NDC分類 917
  • Cコード C0095

出版社内容情報

  歴史文学数々の傑作で、広く日本人の心に残る司馬遼太郎初の箴言集。人間とは何か、日本とは何かを問い続けた国民作家のすべて。  人の世とはいかなるものか? 日本と日本人の行く末は? 本書は、独自の歴史観と日本人観をうちたて、さきごろ急逝された国民的作家・司馬遼太郎氏の初の箴言集である。 全編は6項目。項目の内訳は、「人間とは何か」「組織から社会へ」「夢と生きがい」「日本と日本人」「等身大の英雄たち」「男と女」。 「人は、その才能や技能というほんのわずかな突起物にひきずられて、思わぬ世間歩きをさせられてしまう」「陽気になる秘訣は、あすはきっと良くなる、と思いこんで暮らすことです」「人間のいのちなんざ、使うときに使わねば意味がない」「時勢に乗ってくるやつにはかなわない」など307の言葉。 申し述べたいこと、がある、伝えたいこと、がある。耳を傾けてもらいたいこと、がある。それゆえ、小説を書く。それが作家司馬遼太郎の姿勢だったという。本書は、そんな今世紀の巨人が生涯をかけてのこした、混迷の時代に大いなる遺産(ヒント)である。  

内容説明

待望!初の箴言集 人の世とはいかなるものか?日本と日本人の行末は?混迷の時代に大いなる遺産、307の言葉。

目次

人間とは何か(情熱と勢い;人生の大事とは ほか)
組織から社会へ(権力と金と悪;歴史と正義 ほか)
夢と生きがい(生死の差;男子の本懐 ほか)
日本と日本人(日本軍部の失敗;日本の支配層 ほか)
等身大の英雄たち(信長と家康;天下人秀吉 ほか)
男と女(惚れるとは;嘘と誠 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

95
様々な作品から選りすぐった言葉の数々。アフォリズムならではの印象に残る一言一言に、司馬さんは歴史を描きながらも「人間」を描いてきたことを改めて感じさせられました。作品から放たれる言葉も心に留まるものですが、このような形で集められるとより心に響くものだなと感じます。そして、これからも沢山司馬作品を読んで、沢山の言葉に出会いたいと思いました。2016/11/29

カブトムシ

22
ーー世を動かすのはこれ(欲望)だ。と、官兵衛に異を立てるようなことをいった。愛よりも欲望ではないか、と秀吉はいうのである。「さに候(そうら)わず」と、官兵衛はいった。愛でござる。もと(原理)は愛でござる。筑前守どのに愛あればこそ播州三木城攻めにおいても因幡鳥取城攻めにおいても無用に敵を殺さず、味方を殺さず、まるで造物主のような工夫をもってころりと城をおとし給(たも)うた。…だから欲望刺激が天下統一の原理だと思ってはならぬという。「わかった」秀吉はあかるく叫び、官兵衛の長理屈を封じた。「新史 太閤記」下より

カブトムシ

18
「毛利は、なるほど堅実で律儀であろう。しかし家風に弾みがなく、暗く、華やぎというものがない。…織田をみよ、と(黒田)官兵衛は思うのである。なるほど主将(織田)信長は権詐にみちたゆだんのならぬ大将であろう。しかしその華やかさは、古今に絶している。天下の人材は織田家の華やかさを慕ってあつまり、信長も卒伍のなかから才能をひろいあげてはつぎつぎに大将に仕立て、将も士も器量いっぱいに働いている。まるで才華の大群落をみるようではないか。『新史 太閤記』上」(この本は、司馬遼太郎の死後、谷沢永一さんが、名言を編集した)

michu

6
ベストアルバムという感じか。一つ一つの言葉は、それぞれの作品を読んだ方が深く刺さってくるという事は分かっているが、こう畳み掛けられるとそれもまたゾクゾクくる。久しぶりに付箋を張りながら読みたくなって、でも急にそんなもの無くて。申し訳ないがページの角を折りながら読んだ。それでも気がすまなくて、ペンで線を引きながら読んでしまった。楽しかった。2015/12/21

hinotake0117

3
氏の作品からテーマ別に響く言葉を取り上げた名言集。 こうした教訓が豊富だからこそ経営者は歴史小説を愛するのだろうな、というのを感じる。 入門編、いいとこ取りとして使っていける書。2024/01/14

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