文春文庫<br> 鮫とジュース

文春文庫
鮫とジュース

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  • サイズ 文庫判/ページ数 426p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167218126
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

馬券屋、高利貸し、乗っ取り屋、ワルの世界でうごめく多彩なキャラクターと対峙するロス市警刑事──切れ味のいいご機嫌犯罪小説

内容説明

鮫とは、いちど食いついたら離れない高利貸し。パチューロもそのひとりで、弁護士、馬券屋、タクシー運転手、誰が借りにきても即キャッシングOK。カネに困った連中にはありがたい存在だ。が、返せないとなると話は別、獰猛な牙をむき、襲いかかってくる。ハリウッドの街に懲りない面々が跋扈する、ちょっと奇妙なピカレスク。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

72
十数年前に読み飛ばしていたのを再読。読書力が上がっているためか非常に面白く読めた。亡くなった翻訳家東江一紀が思い入れたっぷりの訳者あとがき。原書1989年。ハリウッドを舞台の群像劇。私利私欲むき出しの連中ばかりで小気味よく、えげつない会話が持ち味。どう話が転ぶのかと実に個性的な登場人物たちの顛末はと、まあ予定調和でだいたい予測はつくのだが、なかなか良い読み物だった。しがなく世知辛い悲喜劇というべきか。同名ライターがいてちょっと紛らわしいがほかの作品も読みたくなった。レナード好きならぜひ。2018/12/11

tom

17
東江一紀の名訳の一冊ということで借りて来る。情けない男たちばかりが登場しする犯罪小説。そういった男たちの珍妙な会話を、東江さんは訳し続ける。たぶん楽しみながら、原書の雰囲気を醸し出そうとしていたのだろう。名訳かどうかは、分からないけれど、文章を追いかけるのは楽しい。最後のオチには、なるほど、こう来たかという感じ。ただし、ストーリー自体は、一世代前のミステリー。たぶん、埋もれてしまう翻訳書。こういうところが、翻訳という仕事の切なさかもしれない。2019/06/04

ハレ

13
私の推し今は亡き東江さんの翻訳本。作者と訳者の息はぴったり。ろくでなし男どもの可哀そうな話でお下劣ジョーク満載。とことん冷酷な高利貸し。その地獄に落ちていく男達。賭博で借金地獄、もういい年の俳優志望ハンサム男。おねだりに行った母親との駆け引きが哀れなのに笑える。高利貸しに足を掬われついに冷徹な手先と成り下がる弁護士。その美しい妻と密会を重ねる検察官。ろくでもない男ばかりだが、高利貸し捜査にかかる刑事二人、あんた達少年か?とにやついてしまうくらいどうしても離れたくない相棒、この二人がいい味を出してるんだわ。2026/09/02

熊猫

5
しがない男と女と金の話。 ギャングとか刑事とかギャンブラーとか出てくるけど、主人公はお金。 でも決してキャラクタの描写がおざなりなわけではなく、金に対するあれこれで個性を浮き立たせていて、それがまた立派なクズっぷり。呆れる他ない。 そして東江さんの訳文、歯切れが良くてリズミカルで、このどうしようもない人たちが走り回る小説にピッタリだなぁ。 2014/08/25

おもち

1
なんだかエルモア・レナードを読んでいる錯覚に。軽くてスラスラ読める。2012/05/22

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