出版社内容情報
夫婦の諍い、上司への反論、交通違反の言い逃れ、思想上の論争など、必勝法はあるのか? 言葉を磨き、疎まれずに生きる「大人の論争術」。 夫婦の諍い、上司への反論、交通違反の言い逃れ、イデオロギーの対立……。避けて通れない「言葉のケンカ」でいかに振る舞うか? 本書は、哲学教授である著者がその技と心得を紹介する。 まず、論争に勝つ、勝つと血眼になっている人は失格である。勝たない工夫が必要なのだ。その真意とは何か。勝てば必ず疎まれるのが人間社会である。 その原則をふまえ、あらゆる「論争の法則」を紹介している。「論争は体と頭に悪い」「バカを言葉で納得させる方法はない」「無理が通れば道理が引っ込む」「論争はハングリーから生まれる」等々。 では、論争の意義とは何なのか。「100人中99人が賛成する時、あえて論争に挑め」「わが身に降りかかった火の粉を払う」「教祖が強い理由」等、実践法も教えている。30の定義にはそれぞれ日常生活の例題があけげられている。思わず目からウロコのエピソードが満載。 勝ばかりが能じゃない。大人のための快適論争術の指南書である。
内容説明
“言葉のケンカ”でつぶされない!夫婦の諍い、上司への反論、交通違反の言い逃れ、イデオロギーの対立…。かしこい大人の論争術教えます。「朝まで生テレビ」で、あなたは生き残れるか。
目次
公理 論争に勝たない工夫が出来て、人間は一人前である―「序にかえて」
1 あらゆる論争は不快である
2 論争は頭の問題ではない。バカとしつこいのには、勝てない
3 論理的であることと、論争的であることとは、異なる
4 同じ教義体系における論争の勝者は、最終的には一人しかいない
5 空腹になると、人は論争的になる
6 人間は不快を承知で、論争しなければならないときがある
7 論争するからには、論争に勝とう
8 論争に勝つと、ろくなことはない
9 ディベートをスポーツとして活用すれば
10 論争に資格はいらない
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