出版社内容情報
既得権益の墨守と先見性のなさ。日本凋落の原因を国際的な環境の変化の中で捉え、改革を遅らせた政治や行政、業界の問題点を 鋭く衝く。 「日本型資本主義」などと自認し自慢していた日本経済がとめどなく凋落しつつある。今までうまくいっていたことが、なぜうまくいかなくなったのか。 本書では、これまでの日本の制度やシステムを具体的に子細に点検しつつ、日本凋落の原因を国際的な環境の変化の中で捉え、改革を遅らせた政治や行政の問題点を鋭く衝く。 初めに日本を牛耳ってきた官僚の大罪を暴き、次いでその官僚を支える特殊法人の悪を追及する。具体的には、バブルと大不況を起こした大蔵省、需給調整により国民の利益に背を向ける航空行政、企業の保険金を食い潰す雇用促進事業団、天下り「渡り鳥」官僚を養う4000億円、などである。続いて官僚の下僕と化した腰砕けの政治を糾弾し、思い切った地方分権を提案する。最後に国民に対し、原子力政策を感情論で語ったり、空想的平和主義を唱えるなどの衆愚政治に陥らないよう、国際的常識を訴える。 権力を持つ悪政を許さない、怒りの一冊。
内容説明
税金をかすめとる官僚。無能で腰砕けの政治家。殿様商売の特殊法人。張本人は、今すぐ引っ込め。
目次
第1章 官僚の「大罪」を暴く(大蔵省の「大罪」;郵貯・簡保は国を滅ぼす ほか)
第2章 官僚を支える特殊法人の悪(規制と天下りが日本を滅ぼす;住都公団の殿様商売 ほか)
第3章 腰砕けの政治を糾弾する(腰砕けの橋本行革;内閣法改正で官僚政治を清算せよ ほか)
第4章 賢明な国民が国を救う(原子力政策を感情論で語るな;基地・エネルギー確保法をつくれ ほか)