出版社内容情報
大著『ツァラツゥストラ』を3時間で読む！ 誠実､友情､師、美徳とは、きまじめを越え､軽やかな生き方を説く｡絵と文で綴るニーチェ哲学。
内容説明
ニーチェの不朽の名著『ツァラトゥストラ』を老若男女すべてに読みやすく翻案。
目次
ニーチェの『ツァラトゥストラかく語りき』
気前のいい太陽（おひさま）
人間―動物から超人へとわたる橋
おしまいの人間たち
新しい指導者
大人になるための三段階
肉体（からだ）は頭がいい
若い理想家の危険
戦士の愛し方
友情とは何か〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビリケン
1
自分の保持しようとするのではなく、自分を克服しようとすること。ここに超人への憧れが芽生える。この世に生を授かった以上、２０歳まで親が必死に育ててくれた以上、私は自分の人生は誰のものでもなく自分のものにしたい。これ即ち人生に起こる全ての出来事を環境、周りのせいにするのではなく自分ごととして捉え、常に自分自身への戦いを挑み超人となることを目指すのだ。生殺与奪の権を人に与えない。私は私である。2022/04/04
kavocha
1
単なる解説みたいな形ではなく、物語の流れに沿って一緒に考えていく所が気に入った。また、引用が口語調にアレンジされている点が、より分かりやすさを引き立たせていた。「ぼく」「きみ」で語るツァラトゥストラは、「世界の名著 ニーチェ」で私が遭遇した彼と印象が全く異なっていて面白い。最近の訳でもう一度読んでみようと思った。 さて、私はショーペンハウエルの「原典を読め！」のアドバイスに従って、こういう二次創作ものは積極的に読んでこなかった。しかし、意外と学ぶところが多かった。何事も、やってみないと分からないものだ。2022/04/03
ジロー
0
３時間程度で、ニーチェの不朽の名著「ツァラトゥストラ」があらかた分かる。「永遠回帰」の思想は「今までの人生がもう一度そのまま繰り返すとしたら、あなたはそれを受け入れることが出来ますか？」という問いに「YES」と答えられるかどうか。考えた末にツァラトゥストラは、「この世の嘆きは深いが、しかしよろこびは断腸の悲しみより深く、それは永遠を欲してやまない。」ということに気付き、このよろこびの発見を歌う。よろこびの深さを知った人間が自己と世界を背定する最高の方式であり、これが力強い生き方を可能にする知の方式なのだ。2011/08/17
ロバーツ
0
後半は指読で読む。「ツァラトゥストラ」のダイジェスト。2020/11/25
