出版社内容情報
漱石の孫娘が綴る、笑いと涙と祖父の思い出。
漱石の代から受け継がれる糠床の思い出を描く表題作ほか、夏目漱石の孫娘が、家族や食卓でのひとこまをユーモアたっぷりに綴る随想集。
ワインから骨董品まで、年代物には何ともいえない価値と味わいがある。本書の著者が丹念に手入れをしているという糠みそも「100年もの」。この糠床で漬けた糠漬けには、誰もが舌鼓をうつという。
▼著者は、作家・松岡譲と夏目漱石の長女・筆子の四女。本書は、祖父・漱石と“悪妻”といわれた祖母・鏡子の素顔や、久米正雄との三角関係による文壇スキャンダルと闘った両親への想いを、家族や食卓のひとこまとともに綴った随想集である。家族しか知り得ない文豪の日常も垣間見ることができる、興味深いエピソードも満載。
▼表題作「夏目家の糠みそ」は、漱石の代から受け継がれている糠床の話。「漱石も食べた」ということに加え、祖母から母、娘へと渡る間に糠床に込められた夏目家の女たちの“思い”が、美味しさの秘密なのだと明らかにする。このほか、疎開先で食べた笹団子の味や、毎日通ってくる猫のことなど、しみじみと心和む46篇を収録。
▼解説・竹下景子。
●第1章 夏目家の糠みそ
●第2章 餌箱のある庭
●第3章 五十二年前の中学生
●第4章 わが町
内容説明
糠みそをかきまぜながら、こう考えた―誰もが舌鼓をうつ糠漬けは、漱石の代から受け継がれた糠床に美味しさの秘密がある。本書は、夏目漱石の孫娘が、祖父漱石と“悪妻”といわれた祖母の素顔、文壇ゴシップと闘った両親への想いを、家族や食卓のひとこまとともに綴る随想集。疎開先で食べた笹団子の味、ビールの味を知った幼き日、毎日通ってくる猫のこと…など、しみじみと心和む46篇。
目次
第1章 夏目家の糠みそ(母からきいた夏目家のくらし;夏目家の糠みそ ほか)
第2章 餌箱のある庭(糠みそ;タタラ人の味 ほか)
第3章 五十二年前の中学生(狸の出没する記念館;阿蘇のそば道場 ほか)
第4章 わが町(引っ越しの日の食事;ぜいたくな悩み ほか)
著者等紹介
半藤末利子[ハンドウマリコ]
エッセイスト。昭和10年、作家の松岡譲と夏目漱石の長女筆子の四女として生まれる。早稲田大学芸術科、上智大学比較文化科卒業
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感想・レビュー
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