PHP文庫<br> 忠臣蔵の収支決算―お金で読み解く仇討ちプロジェクト

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PHP文庫
忠臣蔵の収支決算―お金で読み解く仇討ちプロジェクト

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569578378
  • NDC分類 210.52
  • Cコード C0120

出版社内容情報

仇討ちを果した忠臣蔵プロジェクトの収支決算。

仇討ちを成功させた内蔵助が計画を練った忠臣蔵プロジェクト。計画を成功に導くのに要した費用は? 忠臣蔵を金銭面から徹底検証する。 

上野介に田舎大名扱いをされる苛めの場。その苛めに耐えきれず、内匠頭が刃を抜いた松の廊下。城中での刃傷沙汰に立腹し、即刻、内匠頭に切腹を命じた綱吉。城主を喪った赤穂城の開城と藩士たちの無念さ。幕府や吉良家の監視を攪乱する内蔵助の放蕩。そして、吉良邸への討入り。これだけの見せ場に富んだ実際の事件を芝居にすれば、当たらぬはずはない。

▼しかし、である。刃傷沙汰でお家は断絶。浪人になった藩士たちは、その後どのような道を選び生計を立てたのだろうか。本書では、とくに討入りに賛同した浪士たちの金銭事情に光を当てて、詳細に考察した江戸バブル時代の事件簿といってよい。

▼お金を通して見た、討入りまでの1年9か月間にはさまざまなドラマと人間性が見て取れる。「昼行灯」と呼ばれた内蔵助の浪士たちへの資金援助や妻を離縁した心遣いなど、その典型だ。まさに「お金で読み解く仇討ちプロジェクト」の全貌。忠臣蔵ファン必読の一冊だ。

●第1章 浅野・吉良家の財政事情 
●第2章 藩札引替えと立退き料 
●第3章 浪士たちの苦しい生活 
●第4章 赤穂浪士、江戸への終結 
●第5章 主君仇討ちの収支決算 
●第6章 バブルに躍る元禄の世

内容説明

松の廊下の刃傷、内匠頭の切腹、赤穂城の開城、内蔵助の放蕩、そして吉良邸への討入り。刃傷から討入りの期間までの約一年九カ月、浪士たちはどのように生活費を捻出したのだろう。内蔵助の遊興費は?討入りの武器調達は?金銭面から忠臣蔵をながめると、もう一つの切迫したドラマが見えてくる。本書は金銭面から忠臣蔵に光を当てた、江戸バブル時代の事件簿である。

目次

第1章 浅野・吉良家の財政事情―刃傷松の廊下
第2章 藩札引替えと立退き料―赤穂開城と再興運動
第3章 浪士たちの苦しい生活―揺れ動く大石内蔵助
第4章 赤穂浪士、江戸へ集結―経済苦を克服して
第5章 主君仇討ちの収支決算―いざ吉良邸へ
第6章 バブルに躍る元禄の世―将軍綱吉の浪費

著者等紹介

中江克己[ナカエカツミ]
1935年、函館生まれ。出版社勤務を経て、ノンフィクション作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。