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PHP文庫
「自分がない症候群」の恐怖―不安な社会を生み出す日本人の“シゾフレ化”とは

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  • サイズ 文庫判/ページ数 289p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569576572
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0130

出版社内容情報

日本の若者を包む“自分がない”症候群!

“自分がない”症候群が、日本の若者を包みこんでいる――誰も気づかなかった若者像の変化に、いち早く警鐘を鳴らした名著。

以前は稀であった、「異常な大ヒット現象」が、ここ数年はなぜ頻発するようになったのだろうか。皆が「浜崎あゆみ」、「千と千尋の神隠し」、「ハリー・ポッター」など、流行っているものに同調してゆく。皆、「自分がない症候群」だ。このようなことをきっかけに、著者は、日本人の(特に若い世代の)精神構造の変質を読み取り、これを、「日本人のシゾフレ化」と定義する。シゾフレとは、精神科的に言えば分裂病型のパーソナリティーのことである。そして、“周囲の人と同じような自分”を志向し、そうでないと不安で仕方がない人々が増殖すると、どのような社会が生み出されるかを解明しようとするのが、本書の趣旨だ。気鋭の精神科医である著者が、この視点からかいまみた社会とはいかなるものか。読むと未来が恐ろしげにも見えてくる力作評論である。

●序章 『シゾフレ日本人』のその後 
●第1章 シゾフレ人間シンドローム 
●第2章 シゾフレ人間時代の対人関係考 
●第3章 みんなと同じ防衛から始まるシゾイド的引きこもり 
●第4章 『周囲が怖い』と魔術的願望が同居するパラノイド不安の時代 
●第5章 自分のなさと自明性の喪失が現代人の行動を規定する 
●第6章 シゾフレ人間とパーヴァージョン(性的倒錯) 
●第7章 メランコ人間時代の終焉と頑張れない日本人 

内容説明

“周囲の人と同じような自分”でなければ不安でしかたがない…そういう若者が、急激に増殖している。それは、今までにない異常な大ヒット現象を生み出す一方、いじめなどの社会不安の増加をもたらした。さらに彼らの、「カリスマを求めてしまう心性」は、社会をファシズムに走らせる危険性もはらんで来ている。現代日本社会に潜む精神の問題を、気鋭の精神科医が分析。

目次

序章 『シゾフレ日本人』のその後
第1章 シゾフレ人間シンドローム
第2章 シゾフレ人間時代の対人関係考
第3章 みんなと同じ防衛から始まるシゾイド的引きこもり
第4章 「周囲が怖い」と魔術的願望が同居するパラノイド不安の時代
第5章 自分のなさと自明性の喪失が現代人の行動を規定する
第6章 シゾフレ人間とパーヴァージョン(性的倒錯)
第7章 メランコ人間時代の終焉と頑張れない日本人

著者等紹介

和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年大阪府生まれ。東京大学付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、川崎幸病院精神科顧問。東北大学医学部非常勤講師(老年内科)、一橋大学経済学部非常勤講師(現代経済学)、緑鉄受験指導ゼミナール代表
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