出版社内容情報
真珠湾攻撃を巡る日米情報戦の実態を探究。
「ルーズベルトは真珠湾奇襲を知りながら謀略的に黙過した」という説を、関係者への詳密な取材により、客観的に探究した焦眉の一冊。
「第二次世界大戦時のアメリカ大統領・ルーズベルトは、さまざまな方面からの情報によって、日本の真珠湾攻撃の意図を予知していたが、あえてこれを黙殺し、攻撃を決行させ、自国の参戦を国民に促す決定的なファクターとして利用した」……という謀略説が、これまで数え切れないほど発表され、現在においても、激しい議論が展開されている。ちなみに、つい最近の事例では、アメリカのジャーナリストである、ロバート・スティネット氏が上梓した本が話題になっている。
▼日本人研究者の中にも、いろいろな立場から、これらの説を支持する人々も多いが、どうも“奇襲”を正当化しようとの下心が観え見えの論議が多く、信頼性が薄い。
▼本書は、10年前に著者が、同名タイトルのテレビ・ドキュメンタリーを製作するにあたり、現地や、謀略説を主張する当人の取材を徹底的に行ない、そこで得られた、現段階における「最大公約数的結論」を記したものである。
[1]空白のオランダ
[2]世界の「予知説」を検証する
[3]沈黙のFBI長官
[4]ルーズベルトと真珠湾、ニュー・ストーリー
内容説明
「第二次世界大戦時のアメリカ大統領・ルーズベルトは様々な方面からの情報によって、日本の真珠湾攻撃の意図を予知していたが、あえてこれを黙殺し攻撃を決行させ、自国の参戦を国民に促す決定的なファクターとして利用した」…という謀略説が、数多く発表され、現在においても激しい議論が展開されている。本書では、現地や当事者の取材を中心とした調査によって、その真偽を検証してゆく。
目次
1 空白のオランダから(テル・ポールテン将軍の手紙;日蘭スパイ合戦)
2 世界の「予知説」を検証する(チャーチルは知っていたか;『ラネフト日記』の二隻の空母 ほか)
3 沈黙するFBI長官(バルカンから来た二重スパイ;ホノルルFBIに何があったか ほか)
4 ルーズベルトと真珠湾、ニュー・ストーリー(真珠湾への関心;真珠湾への序曲 ほか)
著者等紹介
今野勉[コンノツトム]
1936年秋田生れ。1959年東北大学卒業。TBS入社。「七人の刑事」などテレビドラマの演出を手がけ、1970年「テレビマンユニオン」創立に参加。以降「遠くへ行きたい」「天皇の世紀」などのドキュメンタリーも手がけるようになる。3時間ドラマ「海は甦える」など受賞作品多数。1995年度芸術選奨文部大臣賞。演出家の他に、脚本家、武蔵野美術大学映像学科主任教授。長野オリンピックの開・閉会式プロデューサー(会場演出兼映像監督)もつとめた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
省事
ひらさかさん一号