内容説明
メタリズム貨幣概念を根本的に書き換えたイネス「貨幣論」、待望の邦訳!貨幣は物々交換から発生したとする常識を批判し、ケインズ貨幣論やMMT(「現代貨幣理論」)の原点をなすイネス「貨幣の信用理論」の初訳である。同時に、貨幣の理論(マルクス・ケインズ・イネス)、歴史(近代初期アムステルダム銀行)、現代(アメリカにおけるリテール金融サービスの動態とインドでの決済手段のデジタル化)を論じ、支払決済システムの変貌を歴史的に鳥瞰する。
目次
序章 貨幣論から金融システム論へ
第1章 A.Mitchellイネス著「貨幣とは何か?」
第2章 A.Mitchellイネス著「貨幣の信用理論」
第3章 マルクス・ケインズ・イネス―貨幣とは何か?
第4章 アムステルダム銀行バンク・マネーの不変性とアジオの安定性
第5章 アメリカにおけるリテール金融サービス生態系の進化と大手銀行の事業モデル
第6章 インドにおける決済手段のデジタル化
著者等紹介
楊枝嗣朗[ヨウジシロウ]
1943年生まれ。大阪市立大学大学院修士課程修了。佐賀大学名誉教授
神野光指郎[カミノミツシロウ]
1969年生まれ。大阪市立大学経営学研究科後期博士課程単位取得退学。大阪公立大学商学部/大学院経営学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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