出版社内容情報
優れた軍略で殷王朝を打倒した太公望の生涯。 中国・周の文王と武王に仕え、強勢を誇った殷王朝を優れた軍略で打倒した太公望呂尚。その波瀾に満ちた生涯を描く中国歴史人物長編。 時は、四○○年続いた中国殷の時代末。周の国で、魚が釣れるはずもない真っ直ぐな釣り針を水面の上に垂らし、幾日も川辺に佇む老人。その老人の噂を聞いて会いに赴いた周の文王は、一目会っただけで、先君の太公が予言した、周に興隆をもたらす大賢人と見抜き、軍師とした。その老人は、太公が待ち望んだということから、「太公望」と尊称された。▼太公望は、文王とその子武王に仕え、比類なき軍略と、ときには権謀術数をも自在に駆使して周の国力を増強させ、強勢を誇った殷帝国との戦いに勝利をもたらし、周に覇をとなえさせた……。▼後世、兵法の始祖とも称された太公望。のちに項羽を倒して漢帝国を樹立した劉邦の軍師張良も、太公望の兵法書といわれる『六韜』から得た軍略で劉邦に勝利をもたらしたと伝えられる。▼本書は、そんな伝説に彩られた史上最高の軍師太公望の叡智に溢れた生涯を、雄渾な筆致で描き出した長編歴史小説である。▼文庫書き下ろし。 ●小さな渓のほとり ●天下を釣る ●殷周革命への歩み ●西を固める ●東へ進出す ●殷の酒池肉林 ●大吉は凶に環る ほか
内容説明
魚が釣れるはずもない真っ直ぐな釣り針を水面の上に垂らし、幾日も川辺に佇む老人。周の文王は、その老人こそ先君の太公が待ち望んだ大賢人「太公望」と見抜き軍師とした。太公望は、比類なき軍略をもって、強勢を誇った殷帝国との戦いを勝利に導き、周に覇をとなえさせた。―後世、兵法の始祖とも称された太公望の、叡智にあふれた生涯を雄渾な筆致で描く長編歴史小説。
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やいっち
糜竺(びじく)
フミ
terve
BIN