出版社内容情報
中国伝奇書の傑作を独自の世界観で描き直す。 神仙と人間が入り乱れ、『西遊記』などと共に中国伝奇小説の傑作である『封神演義』を、著者独自の世界観で描き直した長編歴史小説。 『西遊記』『三国志演義』『水滸伝』は、中国の三大奇書といわれる伝奇小説の傑作です。ところが、実はもう一つ、面白さでは上を行くといわれる物語があります。それが『封神演義』。▼最近では少年コミックやパソコンゲームにもなり、中国古典ファンのみならず、若者層でも大人気を博しています。▼舞台は中国殷の時代。悪辣の帝紂王と妖婦妲己に挑む周の軍師太公望こと姜子牙。そこに歴史上の英雄、仙人、妖怪が入り乱れ、宝貝(ほうばい)という秘密兵器が飛び交う奇想天外な世界が繰り広げられます。▼原作は、まさにSF小説とさえ言えます。しかし本書は、人間ドラマに視点を置き、著者の豊富な歴史知識による独自の解釈と、ファンタジーの要素をも加味して、まったく新しい『封神演義』を現出させました。▼現在『封神演義』は、翻訳や抄訳などで読めますが、日本人の感性で完全小説化したものはまさに嚆矢となります。ファン待望の文庫書き下ろし。 ●魅 ●陳塘関 ●京観 ●酒池肉林 ●姜子牙 ●脱兎 ●直鈎 ●貝と羊 ●佳夢関 ●柏鑑 ほか
内容説明
中国殷の時代末を舞台に、英雄、梟雄、仙人、妖怪が入り乱れて繰り広げる奇想天外なおもしろさで、『西遊記』『三国志演義』『水滸伝』と並び称される『封神演義』。悪辣の帝紂王と妖妃妲己打倒に挑む太公望こと姜子牙を待ちうける、時空を超えて張りめぐらされた巨大な陰謀とは…。原作の持つ伝奇性に、独自の歴史解釈とファンタジーの魅力を加味して新たに描き出した傑作小説。
著者等紹介
嘉藤徹[カトウトオル]
1963(昭和38)年、東京生まれ。東京大学文学部、同大学院で中国文学を専攻。その間、北京大学にも留学。現在、広島大学助教授。著書に、嘉藤徹のペンネームで小説『倭の風』(PHP研究所)、本名で『演劇と映画』(共著、晃洋書房)ほか論文多数。ホームページ「京劇城」「アコーディオンの小部屋」等
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BIN
Manaka_Kanzaki
未完AAA