PHP文庫<br> 張良―劉邦を支えた名軍師

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張良―劉邦を支えた名軍師

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  • サイズ 文庫判/ページ数 406p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569573717
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

劉邦を支え漢建国に尽力した名軍師の生涯  項羽を垓下に破り天下制覇を遂げた劉邦。彼の躍進の陰には常に張良の頭脳があった。漢建国に尽力した稀代の軍師の生涯を描く長編小説。  本書は、好評「歴史人物シリーズ」の新シリーズ・中国人物篇の第一弾であり、漢帝国を築いた高祖・劉邦の名軍師として知られる張良の生涯を描いた作品である。▼漢の宰相の家門に生まれた張良は、秦の始皇帝の侵攻によって亡国の憂き目を見る。彼は復讐を誓い、若い日に一人で始皇帝暗殺を企てるが失敗。遊侠の徒に身を落として、兵法の究理に没頭する。そんなある日、風采の上がらぬ老人と出会い『太公望兵法書』を授かることに。彼の運はここから開けていった。やがて始皇帝が死に、反秦勢力が起ち上がる。張良は、項梁・項羽の勢力下にあった劉邦を訪ね、客将として帷幕に迎えられることになった。以後「垓下の戦い」で劉邦が項羽と雌雄を決するまで、八面六臂、機略縦横の働きをするのである。特に劉邦最大の危機であった「鴻門の会」では、策謀家としての面目躍如、項羽を翻弄し、危機一髪で劉邦を救った。▼白皙痩身、稀代の名将の活躍を描く長編歴史小説。  ●序章 博浪沙の待ち伏せ ●第1章 倒れゆく秦帝国 ●第2章 「英傑」項羽の挙兵 ●第3章 「大器」劉邦の抬頭 ●第4章 劉邦陣営の名軍師 ●第5章 天下とりの分水嶺 ●第6章 項羽軍団の進撃 ●第7章 風雲急迫「鴻門の会」 ●第8章 覇権争奪の構図 ●第9章 両雄の血みどろ合戦譜 ●第10章 四面楚歌「垓下の戦い」

内容説明

秦の始皇帝の死後、討秦の旗印の元に起った項羽と劉邦。のちに両雄は「垓下の戦い」で雌雄を決し、劉邦が漢帝国を築き上げる。この覇業を支えたのが、白皙痩身の軍師・張良であった。韓の宰相の家門に生まれた張良は、秦の侵攻によって亡国の憂き目を見る。韓の復興を誓い、やがて劉邦の帷幕に入って機略縦横、存分の活躍をするのである。稀代の名将の生涯を描く長編歴史小説。文庫書き下ろし。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おくてつ

5
国慶節の旅行で張家界を訪問。そこか張良が余生を過ごした場所ということで、行くならこれを読めとヨメに勧められた課題図書。さすがに400ページ超えなので、往復の飛行機では読み切れませんでした。 漢帝国を築いた劉邦の軍師、張良の生涯を描いた人間ドラマ。項羽と劉邦を取り囲む色んな人の思惑が交錯。戦略と上司の懐柔。恩義の人張良は学ぶべきところが多いです。 司馬遼太郎の「項羽と劉邦」も読まないとな。2020/10/05

BIN

5
天才軍師の代名詞として太公望と並ぶ張良を描いた作品。よくある項羽と劉邦でちょっと張良よりに書いてる程度かな。彭城占領時もついて行ってるのに項羽接近に気づかなかったのはいかんでしょ。最後の神算鬼謀の四面楚歌ももうちょっとドラマティックに書けたはずだがもったいない。張良息子の早熟な助言とか劉邦死後も少しは欲しかった。2016/08/03

MIKETOM

3
いわば司馬遼『項羽と劉邦(全三巻)』のダイジェスト判といったところ。だけど重要な勘所はしっかり押さえているから本書で必要かつ十分。初心者向きなら本書、詳しく知りたければ司馬遼バージョンって感じかな。張良のすごいところは常に全中国大陸的規模での戦略を展開していったところ。劉邦が常に間一髪で命拾いをして捲土重来の機会を得たのも、この張良の布石がモノを言ってたからだろうね。それにしても項羽と劉邦の資質がここまで正反対というのもある意味すごい。「天の時、地の利、人の和」ってのは時代や空間を超えた真理なんだろうね。2015/09/22

maito/まいと

2
後の軍師の代名詞のごとく評される張良の生涯を描く歴史小説。改めて感じたのは、張良も孔明同様、冷静な判断力がありながら、どこか熱い心と、とんでもなく行動力を持ち併せた、アンバランスな人間だということ。そしてそれこそが彼らの魅力なのだということ。完全な人間などいないとわかっていても、完全視してしまう張良が、少し近づいたように感じた。2009/10/30

christinayan01

1
項羽と劉邦に興味がない人が書いた感しかしない。 張良視点の描写は殆どなく単に本編を読んでいるみたいだった。厚みがあり読む前は期待してたのですが。 終わりも仙人の件をとりあえず書いておきゃあいいやみたいな投げやりな感じです。 まあそうとしか書きようがないんですけどねもう少し何か欲しかった。2017/03/28

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