出版社内容情報
智謀湧くがごとき名参謀の生涯を描き上げる。 明治日本が、その存亡をかけて臨んだ日本海海戦において、智謀をいかんなく発揮し、勝利の道を拓いた男の生涯を描く、長編歴史小説。 無敵と謳われたバルチック艦隊がやって来る。東郷平八郎を司令長官とする、日本海軍の連合艦隊は、これをうち破ることができるのか??。これが、苦戦この上なかった日露戦争の、勝敗を決する、最も大きな分水嶺であった。国家存亡の危機に立った明治日本が、まさに背水の陣で戦った、「日本海海戦」。未だ伝説の如く語り継がれるその勝利に、日本を導いたのが、参謀・秋山真之である。彼は、ロシアを仮想敵国とした軍事情勢のもと、海外留学で見聞を広め、万巻の古書から、外国の書物までを読破し、壮烈な姿勢で、対露の海軍戦略を考案して行った。「日露戦争における海上作戦を通じて、さまざまに錯綜する状況を、その都度総合して行く才能にいたっては、実に驚くべきものがあった。彼はその頭に湧いて尽きざる天才の泉を持っていた」と、名参謀であった島村速雄も舌を巻いた。この一戦を戦うためにあったような、勇壮な生涯を描く長編歴史小説。 ●第1章 五月晴 ●第2章 波濤 ●第3章 日清戦争 ●第4章 留学 ●第5章 水軍の戦法 ●第6章 秋山軍学 ●第7章 窮鼠 ●第8章 旅順口の海戦 ●第9章 広瀬武夫とマカロフ ●第10章 危機と名将 ●第11章 黄海海戦運命の怪弾 ●第12章 無言の握手 ●第13章 手弁当の督励 ●第14章 波高し ●第15章 沖津宮沖の島 ●第16章 皇国の興廃この一戦に在り ●第17章 祖霊の海 ●第18章 泡沫 ●第19章 般若心経と教育勅語
内容説明
バルチック艦隊を日本海軍が破ることができるか―。これが日露戦争の勝敗を決する最も大きな分水嶺であった。国家存亡の危機に立った明治日本が、まさに背水の陣で戦った「日本海海戦」。伝説の如く語り継がれるその勝利に日本を導いたのが、参謀・秋山真之である。この一戦に勝つために生まれて来たかのような、彼の戦略・戦術に賭けた生涯を勇壮に描き上げる、長編歴史小説。
感想・レビュー
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James Hayashi
糜竺(びじく)
MIKETOM
KiKi
km.