PHP文庫<br> 狐狸庵閑談

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PHP文庫
狐狸庵閑談

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  • サイズ 文庫判/ページ数 220p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569571935
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日常の疑問を軽妙に綴った、話題豊富な随筆。  晩年なお衰えなかった狐狸庵の好奇心。旨い蕎麦屋を見つけたかと思えば、少女の芝居に興味を示し、さらに癌や老いについても考える。  『夫の宿題』という本をご存知だろうか。平成8年に亡くなった遠藤周作氏の妻、順子夫人がその結婚生活、そして共に遠藤氏の病魔と闘った生活について語った手記であり、今多くの読者の注目を集めている。では当の遠藤周作氏は、その晩年、いかなる心境にあったのだろうか。 本書は自らの身辺雑記から、日々のニュースに対する所感まで、好奇心の強い著者らしく、幅広い話題の詰まったエッセイ集である。 たとえば、美味い蕎麦屋を見つけたかと思えば、家族に嫌がられながらも奇妙な鳥を飼ってみる。正月のテレビのくだらなさには怒りを抑え切れず、日本の教育制度にも一言あり。 さらに、老いを迎える覚悟、死生観、信仰心についても語る。今思えば、自らの死を迎える清冽な覚悟がそこにあったといえる。しかし、闘病生活の暗さはみじんも感じさせず、ユーモア溢れる狐狸庵節が冴え渡っている。著者の人柄がつくづくしのばれる、ファン必読の一冊である。  

内容説明

どこかおかしな世の中を、狐狸庵先生ひとにらみ。―美味い蕎麦屋を見つけたかと思えば、家族に嫌がられながらも奇妙な鳥を飼ってみる。テレビのくだらなさには怒りを抑えきれず、日本の教育制度にも一言あり。さらにわが家の気功体験から、老いを迎える覚悟、眉唾のような話まで披露して、その好奇心は止まらない。泰然自若、自らの身辺を語った著者晩年の貴重なエッセイ。待望の文庫化。

目次

書きだしの話
嵯峨の小さな部屋
信長と芥川龍之介
オーケストラの少女
車の運転
この年齢になると
肉食型人間と菜食型人間
守護の天使
あるエイズ治療薬の話
延命医学対生命医学〔ほか〕