PHP文庫<br> モーツァルトの妻

PHP文庫
モーツァルトの妻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 266p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569571911
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0190

出版社内容情報

悪評高き彼女をなぜモーツァルトは愛したか。  コンスタンツェ。この悪評高き女性をモーツァルトはなぜ愛したのか。彼女の負のイメージを覆し、語られなかった魅力を描く傑作小説。  ソクラテス、モーツァルト、落合博満、この三人の人並み外れた天才に共通することがわかるだろうか。答えは、三人とも名だたる「悪妻」を抱えていることである。いみじくも落合夫人の言うように「悪妻だから男は伸びる」という言葉は正しいのだろうか。では、モーツァルトの才能を引き出した悪妻・コンスタンツェはいかなる女性だったのだろうか。 この小説の著者はそこに疑問を抱く。「これまでに読んだどの本でも、コンスタンツェ・モーツァルトはつねに負のイメージとして描かれていた。それが僕にはなぜだか不満で、彼女の人生にこだわっている。とにかく、あのモーツァルトが選び、愛し、暮らした女なのだから」。 著者は綿密な調査と、作家的想像力で、まったく新しいコンスタンツェ像を築き上げた。あまりの天才に愛されたがゆえに、素直になりきれなかった彼女。その心理を美しき近代ヨーロッパの情景の中に描き出す、音楽史への挑戦とも言える意欲作である。  

内容説明

「ぼくが君を愛する半分だけでも、ぼくを愛してほしい」そんなモーツァルトの言葉にコンスタンツェは心が弾まなかった。彼女は確かに夫を尊敬していた。ただ、それは愛とはちがったものなのだ。―悪妻と名高き女、コンスタンツェ。モーツァルトはなぜ彼女を愛したのか。奔放であるがゆえに誤解を受け続けた彼女の知られざる魅力を、美しき近代ヨーロッパの情景の中に描き出す異色小説。