出版社内容情報
長年親しんだ職場を定年で去る時、男たちの胸に去来するものは何か。生涯現役を望むビジネスマンに、練達の筆で贈る人生の応援歌。
内容説明
一定の年齢に達すると、強制的に引退を迫られる「定年」という制度。その時、男たちの胸に去来するものは何か。定年を間近に控え、「勤め人生活」にピリオドを打つことに漠然とした恐怖感を抱く男の心情を描いた表題作ほか六篇の短編と、人生を振り返るよすがとなる、身近なモノたちへの思いを綴った「わがモノグラフィー」を併録した本書は、生涯現役を望む男たちへの人生の応援歌である。
目次
1 あるリタイアメント(あるリタイアメント;どこまで続く泥濘ぞ;昔の妻と今の妻;いま父に勧める「息子への手紙」;死と背中合わせだった十代 ほか)
2 わがモノグラフィー(ライター;物真似;腕時計;コンドーム;パジャマ ほか)