出版社内容情報
その一球で引退を決意した江川卓、死球で連続出場記録が止まりかけた衣笠祥雄の決断など、運命の瞬間とその後の劇的なドラマを描く。
内容説明
一流の技を持つ男たちがしのぎを削り競い合うプロ野球の世界―そこには、技量を超えた運命の織り成すドラマがある。その一球で引退を決意した江川卓、死球で連続出場記録が止まりかけた衣笠祥雄の決断、そして相手の目の気配でスクイズを見抜いた江夏豊…。往年の名選手から現在活躍中の選手まで19人を取り上げ、プロの誇りと熾烈なドラマを高らかに描く。
目次
「野村再生工場」の原点―野村克也捕手
英雄が倒れたとき―江川卓投手
相手ダグアウトも泣いた3球三振―衣笠祥雄三塁手
108球目の頭部死球―桑田真澄投手
盗塁とは五輪書と見つけたり―福本豊中堅手
好人物の大豊も激怒したあの1球―大豊泰昭一塁手
大魔神をふるえ上がらせた男―石井浩郎三塁手
土壇場の運命を分けた度胸―今中慎二投手
下手投げこそわが命―山田久志投手
絹糸1本の差で西武入団―辻発彦二塁手〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
15
かなり古い選手ばかりですが、当時野球のみで一冊の本は余りなかったので、著者の本はよく読みました。癖はありますが、よく知っているなあと思います。2021/03/06
hinako
4
懐かしい人がたくさん出てくる・・・なんていうか、プロ野球って本当に素晴らしいですね。すでに1冊この作家さんの話を読んでいるので、全然関係ない話が入る&妙に浪花節&男は~みたいな話が好き、なのは分かっていたのでさほど気にならず。そうだよね、記者で40年もやってるんだもんね。いいさいいさ。もう1冊買って来てあるので読もうっと。楽しみだ。衣笠さんのエピソードには泣かされたなあ。2015/10/25
Kaz
3
懐かしい選手がテンコ盛り。この本に出てくる選手たちが活躍していたころが、プロ野球の最盛期だった気がします。2014/07/02
小坂凛
2
それぞれの選手のエピソードは面白かったけど、関係のない話からほぼ必ず始まっていたり、筆者の主観が強かったり、その辺は残念。先入観ではあるけど、昭和一桁生まれの筆者なので、おじいちゃんの自慢話をきいているような感じでもあったかな。2012/02/22