出版社内容情報
秀吉から家康の時代を巧みに生き抜いた戦国武将・伊達政宗。東北に覇を唱えた“快にして怪なる武将”の生き様を描く書き下ろし長編。
内容説明
秀吉の小田原参陣命令を無視しては遅参、家康に対しては一揆を煽動して反抗するなど、反骨精神旺盛ながら、どこか憎めない男、伊達政宗。天下人たちを手玉にとり、ヨーロッパ進出までも企てた東北の風雲児、その魅力あふれる生涯。
目次
人取橋の人柱
好人物の父と猛女の母
光を失う
独眼竜
おぼつかなくおもひ候
変貌への助走
奥州の覇王
弟斬殺
人たらしの虎口
愛姫人質
黄金の磔柱
華麗なる伊達者たち
義なき外征
罠また罠
百万石のお墨付
伊達丸、太平洋をゆく
心の月
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
7
仙台出身で一番の有名人といえばこの人じゃないだろうか。というわけで、地元の誇りを読んでみた(再読だけど)。あの時代に自力で200万石を切り取ったのは信長は別にしても越後の上杉、関東の北条、九州の島津ぐらいか。武田はよく知らないけど。いずれにしてもかなり有能。伊達のユニークな点は、秀吉による天下平定が完了してもまだ領土に対する野心を捨てず様々な手を打って実際に領土を広げていったことだろう。しかも泥臭い手段で。バレればはったりをかまして詫びを入れかえって秀吉に気に入られたりしている。仙台人としては嬉しい限り。2018/06/30
ワッツ
2
すらーっと読めるので良いが、誤字が数か所あり、特に政宗が生まれる前に稙宗は亡くなっており、この本にもそのことが書かれてあるにも関わらず、政宗が生まれて喜んでいる稙宗がいることに驚きだ。2010/10/09
Akiro OUED
1
秀吉は人たらしの術で天下を取った。伊達政宗も相当な人たらしの術の使い手だ。もし、片倉小十郎が補佐しなかったら、秀吉に滅ぼされていたに違いない。それにしても、なぜ家康は正宗の遣欧使節を許可したのか。政宗の機嫌を取っておかないと、関ケ原第2ラウンドが起きるかもとでも思ったのか。2022/11/19
さきとし
0
書き方が、頭のいい腕白小僧みたいだ。 PHP文庫は安定。2015/10/22
Ryuji
0
★★★★