出版社内容情報
関東大震災を予言した霊的能力、卓越した政治感覚、並み外れた行動力現代の新興宗教に多大な影響を与えている大本教を大成した、今話題の人物のユニークな評伝。
内容説明
大日本帝国の行方が社会に暗雲を漂わせていた昭和初期。人心に不安渦巻くこの時代に「世界主義・人類愛善・万教同根」の理想を掲げ、その実現に邁進する男がいた―大本教の大成者・出口王仁三郎。度重なる弾圧にも屈することなく、彼を駆り立てたものは何だったのか。そして何が多くの信者の心を魅きつけたのか。後の新宗教にも多大な影響を及ぼした、一宗教家の破天荒な生涯を描く力作評伝。
目次
第1章 神がかりした女
第2章 高熊山の法悦
第3章 神の道の転回
第4章 隆盛と弾圧の中で
第5章 一宗教者を超えた個性
第6章 理想郷を求める奔走
第7章 「いくさ」の始め、「じごく」の始め
第8章 燃えつきる日