内容説明
周王朝の弱体化と共に群小各国が割拠した春秋時代。権謀術数が横行する動乱の世に、興亡をくり広げた八人の覇者たち。彼らはいかにして人心をつかみ、乱世を制したか。「鼎の軽重を問う」た楚の荘王、呉王と越王の宿命の対決「臥薪嘗胆」、絶世の美女西施の故事「顰に効う」など、当時の故事・列伝を交えながら、中国古典の魅力を満載した一書。
目次
中国の覇者とその時代
斉の桓公―名補佐役にめぐまれて
宋の襄公―現実に破れた理想主義者
晋の文公―亡命十九年の辛苦の末に
秦の穆公―心やさしい西戎の覇者
楚の荘王―「鼎の軽重を問う」た実力者
呉王闔廬・夫差、越王句践―臥薪嘗胆・宿命の対決