出版社内容情報
信長と光秀の心の葛藤が頂点に達し、ストーリーはいよいよクライマックスへ。主を倒せば、はたして天下がとれるのか? 本能寺の変から光秀の三日天下までを描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pdango
63
★★★☆☆同じ場面における鬼・信長と人・光秀それぞれの心のつぶやきをくりかえしながら、本能寺の変へと突き進む。信長は、ものの考え方という面では次の時代が見えていて新しい時代をつくるにふさわしい器量があるのに、人の心が見えてなかったばっかりに足元をすくわれ。面白かった。2018/11/11
T K
33
あとがきに、絶対王制の合理性を追求した創造的な天才と過去の経緯にも世の評判にも従順だった常識な秀才との葛藤とかいてある。信長は光秀を次の世を描ける漢と目にかけていた!しかし、長期ビジョンは光秀の頭の中にはなく信長の頭の中だけだったため常識の範疇で解釈した光秀は追い込まれてしまった。鬼を亡きものにした単なる人はモモ太郎のように英雄視されず自身の最後に改めて鬼を求めた。2016/09/04
金吾
26
◎面白かったです。本能寺の変の後の光秀の独白が信長の考えとの違いに気付いたような点があり好きな部分です。2023/09/15
BB
25
信長と光秀が、お互いに独白を繰り返す、しかも同じ場面でのそれぞれの独白、というスタイルが斬新で、めっちゃ面白かった。『鬼』信長と『人』光秀のお互いの言葉や振る舞いへの感じ方、捉え方の違い、すれ違いのレベルがひどすぎて思わず、アンジャッシュのネタを思い出したほど(笑)上に立つ者が資質も含めてどうあるべきか、考えさせられました。下巻の前半は信長の語り口調に少々辟易しましたが、ラストは一気読みでした。ごちそうさまでしたm(__)m2018/10/01
はち
16
信長と光秀の独白によって本能寺の変、光秀の最期までが描かれている。信長は「天下布武の国では、1番の基に地と民があり、そこで自分は王となる」と信じ将軍にも帝にも興味を持っていない。人の考えつかないことをやって、はじめて天下がとれると考えている。それとは対照的に光秀は、昔ながらの教養を身につけて、正論を述べる。「光秀は所詮ただの人」「信長は恐ろしい鬼」とお互いを認識しはじめ、そこから一気に本能寺の変へ!同じ場面での感じ方、考え方が真逆な2人。微妙な関係が凄く面白い。2018/09/29