出版社内容情報
小さな切れはし時間から、10年、20年といった大きな年月まで、あらゆる時間を最大限に活用する独特のノウハウを、マルチ人間・糸川英夫博士が余すところなく明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澄
10
良書。切れ端時間の使い方から10年毎の目標を立てると長期スパンでの時間の活用法まで、幅広く、自身の経験を例に紹介している。久しぶりに出会えて良かったと実感した本。 テレビ、映画にのめり込むなと説いている箇所があった。本屋では子供向け、大人向けと分かれているが、テレビでは子供向け、大人向け関係なく放送されているため、子供が大人向けを見ることで、子供と大人の間にある非常に大事なフェンスがなくなってしまうとのこと。その為、大人になっても子供のままであると。時間活用術とは少し外れるがハッとさせられた。2016/08/07
RingWondeRing
7
隙間時間の活用についてp62「十分な目的意識を持って時間のクズを能動的に活用することが、大きな効果を生み出す。」が印象的。あとは文章化の速度が勝負を決める話の中で、口述を鍛えるために子供にテープレコーダーを与え、15分考えて10分間しゃべる訓練をするのはどうか。という話もなるほど。スマホで口述筆記は容易な時代になったが、こんな踏み込んだ案は無いのでは。昔、志茂田景樹が口述だから執筆が速いとテレビで言っててなるほどと思ったが現代でも口述筆記がうまければまだまだ差がつきそう。ブログひとつ口述なら量産できそう。2020/01/14
芸術家くーまん843
4
ロケット開発の糸川先生の一冊。糸川先生は10年単位で研究テーマを変えてきた。飛行機→音響学(脳波・心電図)→ロケット→組織(システム)→民族工学10年で研究テーマを変えるというのは決断力がすごいな!注目されているテーマはだれもがやっているから競争率が高く抜きん出るのは難しいからだれもやらないようなテーマにチャレンジする。糸川さんの時間術はよく寝ること。隙間時間を使うこと。自分を追い込むこと。時間は作るものだというのが私の自論だが間違いないと思う一冊。2014/03/04
ゆうじぃ
2
名前はよく聞いたことがあったが、こういう人だったのか。あらためて、こんな日本人がいたということがわかって、なんか、いいなーと思う。2021/03/20
yamamiki
1
エンジニアとして人類最高峰の人。あの零戦の設計者、堀越二郎さえもが教えを請うたほどの天才技術者でした。隼戦闘機の設計者であり戦後は日本のロケットの先駆者としてロケット博士と呼ばれ今のJAXAを築き上げた方です。この本は以前読んだことがありましたがブックオフで偶然見つけましたのでつい懐かしさのあまり購入、読了いたしました。 明治、大正、昭和初期生まれの方達は本当に凄い方が多いですね。2015/05/23