内容説明
ますます複雑な様相を呈してきた日米摩擦など、山積みする国際問題を前に、日本は国家としてその基本方針をどこにおき、どう舵取りしていくべきか?かつて日米貿易交渉の当事者として最前線にあった著者が、その経験をふまえて、「日本は米国のような武士国家として歩む覚悟があるのか?もし、そうでないなら、町人国家として生きるべきではないのか」と説き、大きな反響を呼んだ話題の書、待望の文庫化。
目次
1部 日本町人国家論(「町人国・日本」手代のくりごと―国際社会をしたたかな“町人”として生き抜くために;日米貿易摩擦と町人国家―「武士国」米国と「大町人国」日本;ソープ・ナショナリズムを排す―「金切声」は将来を誤る)
2部 日本株式会社・残された選択(居候国家3杯目はそっと出せ―あなた戦う人、わたし稼ぐ人;日本の論理・欧米の論理―対日批判を再考する;日米「愛憎」の歴史―獅子身中の虫“保護主義”は殺せ)