PHP新書<br> 20世紀の思想―マルクスからデリダへ

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PHP新書
20世紀の思想―マルクスからデリダへ

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  • サイズ 新書判/ページ数 242,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569558639
  • NDC分類 133
  • Cコード C0210

出版社内容情報

  マルクスからハイデガー、デリダまで、20世紀を代表する20人のエッセンスを解説。一冊で現代思想の全体像が見えてくる絶好の入門書。    

内容説明

生命・環境・地球…21世紀の課題に答え得るのは、どの思想なのか。20人の思想を再検証する。

目次

プロローグ 思想の二十世紀
第1章 進歩と革命への期待
第2章 人間の意志と欲望を見つめて
第3章 内面性の厳密な記述
第4章 解釈学と構造主義
第5章 科学とは何か
第6章 社会性と正義
第7章 日本の思想
エピローグ クワイン、ガダマー、そして二十一世紀への展望

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

25
《購入本》近代哲学の流れをわかりやすく解説。特にそれぞれの思想の連関を明らかにすることで20世紀の哲学がどのように展開されてきたのかが明快に理解できる。第7章「日本の思想」はやや物足りないが、それでも西洋哲学の系譜の延長上に日本の思想を併記していることには敬意を表したい。また、エピローグで著者自身の意見が大胆に述べられているのも、読む側としては楽しく興味深い。哲学は20世紀を経て21世紀にどのように変遷していくのだろうか。いずれにせよ、単なる哲学史に留まっていないところが本書の魅力でもある。2014/09/13

りょうみや

24
20年以上前のものだが内容に古さは感じない。思想家は皆屈曲した人生を過ごしたかと言うように私生活を含めた経歴からその思想を述べている。入門書のようで入門書ぽくない印象。普遍的な方法論はないというのが本書の結論なので、それぞれの思想に対しなかなか批判的に著者は意見している。明示されていないが消去法的に残るのがプラグマティズムになるのだろうか。2022/08/19

有沢翔治@文芸同人誌配布中

6
マルクスからガタマー、デリダなどが示されています。  具体的には論理学、経済学などで有名なミル、経済学のマルクスが挙げられ(第一章)ています。これはともに19世紀の人。  第二章で挙げられている哲学のニーチェ、精神科のフロイトも19世紀~20世紀初頭。  第三章で挙げられるのは現象学のフッサール、ハイデガー、実存主義のサルトル、倫理学のレヴィナス。この四人は大戦に翻弄された思想家です。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51235746.html2011/05/21

左手爆弾

4
一見わかりやすく、教科書的な本なのかと思いきや、加藤尚武の毒舌が冴えまくっている。彼によれば、フッサールは厳密性を追い求めたが失敗し、ハイデガーやサルトルは立場を変えて言い訳がましく、西田幾多郎は実のところ大して独自性があるわけでもなく、丸山真男の日本思想史研究はかなり牽強付会なところが多い。それはそれで結構当たっているのは間違いない。20世紀の思想を過度にありがたがる人にはちょうどいい目覚ましになるかもしれない。最終的に20世紀末の科学技術の発展と生や環境の問題が今後の課題だと締めくくられる。2015/04/02

おらひらお

3
1997年初版。タイトルは固いですが、内容はかなりわかりやすいというか、概要に著者の見解が加えられているところが面白い。もちろん著者の見解がすべて首肯できるものではないですが、ざっと概要は把握できます。この本からどこへ進むかが問題ですが・・・。2012/02/22

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