出版社内容情報
没後25年。三歳で両親を亡くし、生涯“死”と向い合ったノーベル賞作家。著者ほか九氏が自殺の謎に迫り、川端の素顔が今明かされる。
内容説明
本書は、死後二十五年の歳月を経た今、生前の川端康成をじかに知る人々が在りし日の貴重な思い出を語り、川端康成の文学と人物について新たな魅力を伝えようとするものである。今明かされる数々のエピソードにより、川端康成が自作について語った言葉が現代によみがえり、川端の素顔を照らし出している。進藤純孝、今東光夫人、高見順夫人、佐伯彰一、高井有一、ドナルド・キーン、E.G.サイデンステッカー、栗原雅直、荻野アンナ各氏との対談と、著者の思い出の記150枚。
目次
瞳の伝説(初対面まで;稚児太子;秋草の花束;『眠れる美女』と『瘋癲老人日記』;編集会議 ほか)
縁ある人とともに(川端文学の原点;今東光との友情;鎌倉文庫の頃;『山の音』を中心に;文士の世界 ほか)