出版社内容情報
日本古代の列島社会は、その最終段階において、中央集権的な律令体制の時代を経験した。列島内外の政治過程や社会実態との関わりを具体的に明らかにし、新しい遺跡・遺物を十分に活用することにより、これまでの法制史的な「律令制」研究の限界を突破し、律令体制の歴史と構造を全体的・動態的に明らかにすることをめざす。
内容説明
日本史における律令体制とは何だったのか。日本古代の列島社会がその最終段階において経験した「律令体制の時代」。列島内外の政治過程や社会実態との関わりを具体的に解明し、律令体制の成立から解体にいたるまでの歴史と構造を、全体的・動態的に明らかにする。
目次
第1部 律令体制の諸段階(律令体制の形成;律令体制の展開と列島社会)
第2部 古代宮都と王権・官僚制(王宮と官人社会;律令官司制論;難波長柄豊碕宮の歴史的位置;七世紀宮都史研究の課題―林部均『古代宮都形成過程の研究』をめぐって;長岡宮時代の朝廷儀礼―宝幢遺構からの考察;大極殿儀式と時期区分論;後佐保山陵)
第3部 生産・流通・租税と古代社会(税の貢進;常布と調庸制;古代但馬の繊維生産と流通;国際交易と古代日本;院宮王臣家;急性期の調庸制―課丁数の変化と偏差;九世紀の国郡支配と但馬国木簡)
著者等紹介
吉川真司[ヨシカワシンジ]
1960年生。京都大学大学院博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。現在、京都大学大学院文学研究科教授。日本古代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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