出版社内容情報
日本人による日本人論の地平を切り拓いた、真に独創的な山本七平。彼の思想の形成過程を渾身の取材から綴り、その本質に迫る力作評伝。
内容説明
常識を生きたアウトサイダー。戦後思想史を画した山本日本学―その思想形成のプロセスと人間・山本七平の素顔に肉迫する書き下ろし評伝。
目次
序章 両親の故郷、熊野
第1章 幼年時間
第2章 中学時代
第3章 高等商業学部時代
第4章 入営
第5章 戦場
第6章 敗亡への道
第7章 降伏・捕虜収容所
第8章 戦後
第9章 ベンダサンとその時代
第10章 終焉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紙狸
16
1997年刊行。この評伝のよいところを3点あげたい。第一に、山本七平のフィリピンにおける戦争体験が時系列で整理されている。(山本七平は様々な戦争時の体験を何冊かの本で書いたが、時間的前後が分かりにくい)。第二に、クリスチャンであった山本家の和歌山県のルーツが詳しく書かれている。第三に、著書目録・年譜が充実している。(なぜか「年譜にかえて」と謙遜している)。著者稲垣武は朝日新聞出身。山本七平は朝日新聞・本多勝一と論争したが、朝日新聞ともつきあいはあった。『一下級将校の見た帝国陸軍』は朝日新聞刊行。2024/07/09