出版社内容情報
女系天皇の是非、怪しげな片仮名外来語への怒り、古山高麗雄、阪田寛夫の思い出。闊達自在、ユーモアと品格ある日本語で綴る名随筆。
内容説明
檀ふみさんは、果たしてエレガントなのか、エレファントなのか?女系天皇の是非を論じ、怪しげな片仮名外来語の跋扈に怒る。また、亡き友、古山高麗雄、阪田寛夫の思い出を語り、若き日に愛唱した「田螺の歌」の謎を探る…。闊達自在、ユーモアあふれ、品格ある日本語で綴られた「文藝春秋」の巻頭随筆集、第三弾。
目次
エレガントな象
自衛隊イラク派遣
至誠に悖るなかりしか
「武士の家計簿」
古山高麗雄を偲ぶ
チャーチルの言葉
青酸カリの話
カーネーション流運転術
戦場の青春
阿部昭の思ひ出〔ほか〕
著者等紹介
阿川弘之[アガワヒロユキ]
大正9年(1920)広島生まれ。昭和17年、東京帝国大学国文科を繰り上げ卒業、海軍に入り中国で終戦。戦後、志賀直哉に師事し小説を発表し始める。著作には小説、『山本五十六』『志賀直哉』(野間文芸賞)などの評伝、『食味風々録』(読売文学賞)などのエッセイ、座談集、そして童話など数多くがある。平成11年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
8
阿川弘之さんは正論を吐いてくれるので大好きです。世のマスコミももっとこのような人の論評を取り上げてもらいたいものです。また高島俊男さんの「お言葉ですが・・・」が好きだったのが終わりになってしまい残念だ、ということを言われています。同じような考え方の人は引き合うのでしょうか?2014/03/11
T.K.
2
歴史的仮名遣いの文章が読みたくなって手にした。丸谷才一氏の本もそうだが、歴史的仮名遣いの本は、編集・校正の手間なのか、少し割高な気がする。内容は、「マニフェスト」についてなど、ハッとさせられるものもあれば、なぜそこまでこだわるのかと思うものなど、幅広い随筆集。2011/08/27