目次
1 エクリチュール(書くこと)の風景(プルーストの音のない部屋;ヘミングウェイのいた街角のカフェ;リルケの部屋;メイラーの見渡したマンハッタンの眺め;若きゲータの書斎;モームの手帳;モーロワの書斎の中の天国 ほか)
2 書斎と旅(世界の鏡としての書斎;図書館を旅する喜び ほか)
3 書斎の中で(偏愛書の旅;アール・デコ時代と万年筆 ほか)
4 作家たち(ディケンズとリフォームの時代;メルヴィルと書物としての巨鯨;もう一つのヘミングウェイ;コクトーと時代の鏡)
5 映画と文学(映画と文学の風景;ヴェニスの二つの死;日本の映画と文学の風景)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロピケ
1
ビンゴ!題名はピンとこなかったけれど、覗いてみて良かった。ど真ん中に命中した感じ。コルク張りの部屋は知っていたけれど、プルーストがどんな姿勢で書いていたのかを知って、心を打たれた(健気〰)。他にも、ゲーテの幼少期を過ごした部屋。リルケの手紙など、心に浸み込む話が満載でした。それぞれの作家が心地よさを追求した書斎、記述スタイル。漱石の『カーライル博物館』のカーライルの書斎も思い浮かんだ。それにしても、ピジョンホールの利用はグッドアイディアだと思ったけれど。放っておいた小説のあれこれ、読んでみたい気になった。2012/08/28
yooou
0
☆☆☆★★2004/07/09