組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか

組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569539416
  • NDC分類 336.3
  • Cコード C0030

出版社内容情報

  成功体験への埋没、機能体の共同体化、環境への過剰適応組織を滅亡させる「死に至る病」が現代日本を蝕む! 著者20年がかりの組織研究の成果を問う書下し。    

内容説明

「成功体験」に埋没した戦後日本的組織は、このままでは衰亡する。硬直化した日本的組織の総点検と改善の具体策を提示し、新代の組織のあり方を提唱する。

目次

第1章 巨大組織の生成から崩壊まで―3つのケース・スタディー(豊臣家;帝国陸海軍;日本石炭産業)
第2章 組織とは何か
第3章 組織管理の機能と適材
第4章 組織の「死に至る病」
第5章 社会が変わる、組織が変わる
第6章 これからの組織―変革への5つのキーワード

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

りんだりん

14
1990年代の本だが組織論の根本部分が変わるわけではなく今でも新鮮に読める。機能体としての組織が大きく強くなる過程で共同体化し、機能体として持っていた本来の目的ではなく共同体としての目的を持ち始める。その組織が残ることや更に大きくなること自体が目的化する危険性だ。大企業と呼ばれる企業で組織や人員計画にも携わってきた身としては、ゼロイチではないような気がしている。徹底的に機能体である組織にはそこに属する人と人のつながりが弱く結果組織としても弱いのではないか。実際はこのバランスが大事であるように思う。★42022/07/04

RASCAL

8
久々の再読。初めて読んだときは目からうろこだったが、今読んでみると当たり前のことばかり。いかに社会や会社の在り方が進化しているか、改めて実感。でも、これ、20年も前の本なんですね。PCもケータイもインターネットもまだあまり普及していない、コンプライアンスという言葉もまだなかったころの本。当たり前に感じるということは当たっていたということ。最後の「企業として最も大切なものは経営理念」という件もあり、堺屋太一さんの先見性に改めて脱帽。2013/10/12

hiyu

3
タイトルの通り組織論である。随分前のはずなのに全く色あせていない。特に豊臣家等を事例に上げた説明や試験制度の弊害は素直に首肯できる。2022/10/20

smatsu

2
昔読んで良い本だと思った記憶があり久々に読み直した。1993年に出た本ですが内容は普遍的で今でも読めます。特に成功した組織がどういう風に内部から腐ってダメになっていくかという点の構造解説が良く書かれていて、豊臣家、帝国陸海軍、日本の石炭産業の実例など。「現代日本の不況の原因」をさぐる的なことが書かれていて、いやー1993年は今思うと全然不況じゃなかったよなーと思うなど。ここまで日本が衰退するとは堺屋氏も予想していなかったことだろう。いや、本書後半を読むとワンチャン予想してたかもな…とも思う。2025/06/01

BJONES

2
歴史上のリーダーの行動と照らし合わせてるのが興味深かった。読むべし!2013/09/08

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