内容説明
天下太平の世の中で、悪の華咲く大江戸八百八町。火附・盗人・不義密通と、お尋ね者は後をたたない。町奉行から岡っ引まで、江戸の警察官・裁判官は罪人たちをいかに捕え、裁いたのか。御定書と人情のはざまで、おめこぼしはどのように行われたのか。江戸っ子たちの刑罰感覚を通して管理社会・江戸の素顔を抉り出す。
目次
第1章 江戸の犯罪地図
第2章 わるさと御仕置
第3章 警察能力から見た江戸の町
第4章 御定書の威力
第5章 庶民の犯罪あれこれ
第6章 精神障害者が問われた罪
第7章 知能犯と愉快犯
第8章 大騒動と大疑獄
第9章 罪人たちの牢屋生活
第10章 御赦免への道