出版社内容情報
自然災害による破壊と復興、そして反復と忘却を繰り返してきた日本列島という「悪い場所」において、はたして、西欧で生まれ発達した「美術」そのものが成り立つのかー。
東日本大震災をひとつのきっかけに、日本列島という地質学的条件のもとに、「日本列島の美術」をほかでもない足もとから捉え直すことで、「日本・列島・美術」における「震災画」の誕生、そして、そこで「美術」はいかにして可能となるのかを再考する画期的な試み。
〈本書に登場する災害、作家たち〉
リスボン大地震/カント/ヴォルテール/ペストの大流行/御嶽山噴火/関東大震災/三陸大津波/山下文男/飯沼勇義/山内宏泰/伊勢湾台風/赤瀬川原平/東松照明/土砂災害/瓜生島沈没伝説・慶長豊後地震/磯崎新/岡本太郎/安政江戸地震/狩野一信/三陸大津波/山口弥一郎/東南海・三河・昭和南海地震/藤田嗣治/東日本大震災/高山登/笹岡啓子/畠山直哉/村上隆/Chim↑Pom
内容説明
自然災害による破壊と復興、そして反復と忘却を繰り返してきた日本列島という「悪い場所」において、はたして、西欧で生まれ発達した「美術」そのものが成り立つのか―。東日本大震災をひとつのきっかけに、日本列島という地質学的条件のもとに、「日本列島の美術」をほかでもない足もとから捉え直すことで、「日本・列島・美術」における「震災画」の誕生、そして、そこで「美術」はいかにして可能となるのかを再考する画期的な試み。
目次
再考「悪い場所」
日本・列島・美術
再帰する未来、美術館と展示の臨界
転生する陸前高田と「秩父湾」
溺れる世界と「ソラリスの海」
七難の諸相、日本列島の震美術
帰還困難区域の美術
著者等紹介
椹木野衣[サワラギノイ]
美術批評家。1962年秩父生まれ。2015年、『後美術論』(美術出版社)で「第25回吉田秀和賞」を受賞。多摩美術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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