文春文庫
海狼伝 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 558p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167905149
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

日本の海賊の姿を生き生きと活写し、海に生きる男たちの夢とロマンを描いた海洋冒険時代小説の最高傑作。第97回直木賞受賞作。

戦国時代終盤、対馬――。松浦党の一族であった母とともに海と船へのあこがれを抱いて育った少年・笛太郎は、航海中、瀬戸内海を根城とする村上水軍の海賊衆に捕えられた。笛太郎は瀬戸内まで連行されるが、そこで自分が村上水軍の将の息子であることがわかり、それからは海賊衆とともに行動するように。その後笛太郎は織田信長の水軍との海戦に加わるなど力量を発揮、比類なき「海の狼(ウルフ)」へと成長していった……。
日本の海賊の姿を詳細にかつ生き生きと活写し、海に生きる男たちの夢とロマンを描いた海洋冒険時代小説の最高傑作。第97回直木賞受賞作。

内容説明

戦国時代終盤、対馬。海と船へのあこがれを抱いて育った少年・笛太郎は航海中に村上水軍の海賊衆に捕えられ、以後は水軍と行動をともにするようになる。そしていつしか笛太郎は比類なき「海の狼」へ成長していった―。海に生きる男たちの夢とロマンを描いた海洋冒険時代小説の最高傑作。第97回直木賞受賞作。

著者等紹介

白石一郎[シライシイチロウ]
昭和6(1931)年、釜山に生れる。早稲田大学卒業。62年、「海狼伝」で第97回直木賞を受賞。平成4年、「戦鬼たちの海」で第5回柴田錬三郎賞を受賞。11年、「怒涛のごとく」で第33回吉川英治文学賞を受賞。16年9月20日、逝去(享年72)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

26
村上水軍に身を投じた対馬育ちの青年が主役の海洋歴史冒険成長小説(?)です。時代背景は信長v.s.石山本願寺の頃で、信長の天下統一を横目に見ながら物語は進みます。アクの強い登場人物たちに、迫力の船いくさ、有為転変する主人公運命と、読み手を飽きさせることがありません。魅力的なキャラクターが生命の危機に瀕するとハラハラしてしまいます。それだけ著者の筆力が高いということなのでしょう。ただ、海賊として悪党になり切れない主人公に物足りなさを感じてしまいました。そのあたりは続編『海王伝』でなんとかなるのかな。【直木賞】2017/08/05

RED FOX

14
「やっぱり戻って来ましたね。今日か明日かと毎日の様に気にしてはいましたが」対馬、瀬戸内、明、朝鮮、様々な荒ぶる海賊達の中で笛太郎は生き延びれるのか。正に海の狼。2023/07/16

Yoko

12
海、海賊、海戦…つまり大好物の歴史ロマン。30年ほど前の直木賞受賞作とか。新装版で読んだことも理由かもしれませんが、全く色褪せないワクワク感。主人公の海に憧れる一途な気持ちがいつまでも新鮮で、脇を固める人物たちが濃くて個性的で。何これ?感想書いてるうちにONE PIECEみたく思えてきた(笑)2016/03/10

Aki

9
面白かった。最初、ちょっととっつきにくかったけど、だんだん登場人物の奥行きがわかってきたら、ぐんぐん読み進むようになった。村上海賊のこと、もっと知りたくなった。2016/04/17

ニック肉食

8
かなりの大作。海賊という歴史ロマンに溢れた題材で、これでもかというくらい緻密に海賊について書かれています。村上海賊や対馬の海賊。正直、戦国時代の海賊についてあまり明るくなかったので、色々な事を知れて楽しかった本作です。でも何より、嫁さんに巫女ってところがなんか背徳感があって良かった。そこって手を出していいの?的な。2016/03/30

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