内容説明
思い過ごしていたり見過ごしたりしていた些細なことがらの観察を通して、作り手の動機、送り手の機微など経験の谷間にひしむ創造のあやを写真家の実感、教育者の体感で鮮やかに紡ぎだす。
目次
〈思い出〉を引き出させるもの
等身大のリアリティー
目が味わい、目が感動する
〈写真〉と〈肉眼〉の関係
真ん中の美学
黒白写真の調子
イラストレーションとしての写真
挿図としての写真と本文としての写真
前衛写真の意味
初めての写真と様式
ネガの整理
撮りたい写真
異質世界願望
自動化するカメラ
写真教育の実際
老化現象の受けとめ方
写真に影る〈気配〉
カラー写真今昔〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Happy Like a Honeybee
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日本写真界を現場レベルで支えてきた、大辻清司氏。 森山大道などの写真とは正反対で「美しさ」を重視する。 ラルティーグや植田正治を好む人には最適な論者です。 写真におけるペインティングとドローイングの相違についてのエッセイが秀逸である。2014/06/22
almondeyed
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時間切れにより読了できず。いつか自分の本として所有したい。ここに選ばれている図版はどれもが素晴らしい。ジョン・アレンの鉄道模型写真が気になった。(箱庭の空想力)2012/07/22
breathnoir
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名著。読むべき2009/07/10