出版社内容情報
塗師、赤木明登が紡ぐ「民藝」新解釈。
美しいモノやコトに少しでも興味を持つ者は、柳宗悦の「民藝」に背を向け前へ進むことはできない。漆工藝の実作者である著者が、柳の説いた「日本の美」の芯を噛みくだき、食べつくし、その本質と次世代の工人が引き継いでゆくべきものを、私達に提示してくれる。・・・・・・坂田和實(小道具坂田) [帯文より]
赤木明登[アカギアキト]
著・文・その他
内容説明
塗師、赤木明登が紡ぐ「民藝」新解釈。
目次
1 直観
2 用の美
3 下手の美
4 工藝の大河
5 他力
著者等紹介
赤木明登[アカギアキト]
塗師。1962年岡山県生まれ。中央大学文学部哲学科卒業後、編集者を経て1988年に輪島へ。輪島塗の下地職人・岡本進のもとで修行後、1994年に独立。現代の暮らしに息づく生活漆器「ぬりもの」の世界を切り拓く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ばーさん
1
輪島塗の塗師である赤木さんが、柳宗悦氏の民藝論を通して、日本におけるものつくりの本質について論じた本。私には少し難しくてなかなか読み進めることができなかった。ただ、人は自然から離れたからこそ、夕日を美しいと思うという説は面白いと思った。そして工藝は、自然から得られた素材で、自然に寄り添いながらものつくりをすることというのもなんとなくわかった、ような気がする。図書館本2019/05/07
doji
0
赤木さんの宗教観と、柳宗悦による民藝論を丁寧に、謙虚に、そして深いところまで降りていく。読みやすいようで、けっこう壮大なところにまで論は及ぶ。榮久庵さんの道具論を思い出した。2018/12/14
takao
0
漆椀は千年もの間ほとんど変わらない。いただきますとの祈りがあるからではないか。 2018/10/17