内容説明
本書は、一九九五年一一月一〇日初刊の『三島由紀夫の家』の普及版として、内容はそのまま、サイズを初刊本のB5判からA5判に改め、縮刷したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
79
228頁に及ぶ本一冊が、丸々三島由紀夫の家を撮影した写真集となっている。そのことだけでも驚きに値するのに、その三島由紀夫の家が、家というのは巨大すぎて、家というよりもお屋敷、お城とでも言いたくなるようなゴージャスさなのだ。外側は、真っ白な壁面、パーティができるテラス席、彫像が置ける大きな庭園がある。邸宅内は、大理石でできたテーブル、吹き抜けがあり、当然のことのようにシャンデリアが存在する。舶来ものであろう椅子、テーブル、暖炉、絵画などなど…。鑑賞するだけで一日を楽しめてしまうのではないだろうか。2017/07/03
じょうこ
7
主がもはやいないと思われる屋敷の内部がくっきり、はっきりと質感たっぷりに描かれる。ときたま、館でかつて撮られた、主のポートレイトが亡霊のようにモノクロ写真で挿入される。ここまで輪郭がはっきりとした姿形をもつ作家はいるのだろうか?そして、写真家は庭園の大理石のアポロ像の美しい尻、脚、顔を執拗に撮る。今年は三島由紀夫生誕100年。彼が集めた、たくさんのモノに出会える。モノたちは死んでない。2025/06/25
Ucchy
4
東京馬込に現存するという三島由紀夫の邸の写真集。外観、内装ともに物凄くこだわりが出ていて面白い。南欧風の豪奢な邸。小説でもあれだけ精緻な文章を練り上げる三島らしいなと思う。もし実物が記念館などとして公開されたら多くの人が訪れるだろうなと思った。2017/05/27
タマキマタ
4
う〜んすごい。美意識のカタマリですなー。2016/04/26
SK
3
275*三島由紀夫先生のお宅訪問。アポロ像。おうちの見取り図を載せて欲しかった。このおうちは、わたしの趣味とは違うなぁ(笑)。エッセイみたいな文章ではなくて、きちんとした解説が読みたかった。2019/10/24