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出版社内容情報
金沢21世紀美術館にて、2022年10月1日~23年3月5日開催の企画展「時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの」の公式図録。
1950~60年代初め、わずか34年あまりの人生のうちに数々の傑作を生み出したイブ・クライン。特に自ら開発した青の顔料「インターナショナル・クライン・ブルー」や、「人体測定」シリーズで知られる。
本展では、その作品を中心に、同時代に活動したルーチョ・フォンタナや日本の白髪一雄、またトマス・サラセーノやハルーン・ミルザら現代作家の作品を展示。時代を超えて各作品に通底する「非物質性」というテーマを浮かび上がらせる。
本書では作品写真や、展覧会の会場風景など、多数のビジュアルで同展を紹介。
また、本展の着想源となった、「スタジオとしての空―イヴ・クラインとその同時代の人々」展(ポンピドゥー・センター・メス、2020年)の企画者であるエマ・ラヴィーヌ氏、本展企画者の長谷川祐子館長、そしてフレデリック・ミゲルー氏(ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館元副館長)らによる重厚な論考や、詳細な年表も収録。
芸術を精神的な次元へ結びつけようとした、イヴ・クラインの現在性に迫ります。
英文併記。
目次
論考(可感性の劇場(エマ・ラヴィーニュ)
想像力の再起動にむけて:イヴ・クラインというOS(長谷川祐子)
強度的身体の建築(フレデリック・ミゲルー)
イヴ・クラインと日本(長谷川祐子))
図版(非物質的な金;身体とアクション;音楽とパフォーマンス;火;色と空間 ほか)