内容説明
ずっと昔の子どものころに、おじいちゃんからもらっただいじなクリスマスプレゼント。それは、「おじいちゃんの手紙」。クリスマスには、今でも家族全員でその手紙を読んでいます。わたしたちの幸せのために、おじいちゃんが願ってくれた宝物のことばを、読むんです。マイケル・モーパーゴが、全世界の子どもにおくるメッセージ。
著者等紹介
モーパーゴ,マイケル[モーパーゴ,マイケル] [Morpurgo,Michael]
イギリス人。物語作りの名手。数え切れないほどの栄誉に輝く。2003‐05年の桂冠児童文学作家。現在も多くの名作を、世におくり続けている
フィールド,ジム[フィールド,ジム] [Field,Jim]
Oi Frogシリーズで有名な、イギリスの人気イラストレーター。ロアルド・ダール・ファニー・プライズ獲得、ケイト・グリーナウェイ賞候補になるなど、高い評価を得ている
佐藤見果夢[サトウミカム]
児童図書翻訳家。マイケル・モーパーゴや、スティーブ・ジェンキンズの諸作品、多くの翻訳書を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
65
素晴らしい1冊。クリスマスにおじいちゃんが残した手紙を、毎年、読み続ける。おじいちゃんが子どもたちに委ねあこと。それは、自分たち人間も、地球という星に住む生き物だということ。今のままでは、この星はどうなるんだろう?という願いもこめた物語。ジム・フィールドの絵も素晴らしく、まさにコラボレーションの極みだ。2020/08/01
yomineko
49
クリスマスツリー🎄の下にそっと置く日記。そこにはおじいちゃんからの手紙が収められている。胸に沁みる彼の言葉。地球を汚さない様に。必要なだけ育てて必要なだけ食べる。美しい地球と新しい世界。それが彼の願い。クリスマスの日にはおじいちゃんと一緒にお祝いをする。だっておじいちゃんがサンタクロースだからね😊2024/06/14
anne@灯れ松明の火
43
新着棚で。おじいちゃんが孫のミアに残した手紙。ミアはずっと大事に読み続ける。大人になった今も、クリスマスの年中行事として、家族で読み続ける。地球を大切にすることで、人々も生きられる。私たちの地球を守ろう。子どもたちへのメッセージが込められた作品。2019/10/30
とよぽん
39
クリスマスにおじいちゃんからの贈り物。それはママが子供だった頃に届いた「手紙」だった。家族4人でクリスマスに読む手紙、それはおじいちゃんからのメッセージで・・・。モーパーゴ、これはモーパーゴからのメッセージなのだと思った。変化に富んだ明暗の振幅が大きな絵で、かけがえのない地球、すべての生きものを愛おしむ温かさにあふれている。2019/10/07
陽子
37
クリスマスから始まる物語だがクリスマスのお話ではない。メインは一年に一度みんなの前で読まれるおじいちゃんが残したミアへの手紙。ミアはもうママになっているが、幼い頃にプレゼントにいただいたお手紙。未来を生きるミアに向けたおじいちゃんのメッセージはなんて壮大なんだろう。地球規模の環境への願いはミアを通じての子どもたちへのメッセージだ。目から訴えかけられる世界観は強く迫ってくる。私は温かな太陽を浴びながら波打ち際で手を繋いで遊ぶおじいちゃんとミアのページの絵に癒された。手紙は時を超え心に生きていく。2019/10/24