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出版社内容情報
地球の破壊へと進んだ、ヨーロッパ的世界史像の発端とは…。スペイン・ポルトガル主導の下で一五世紀に始まった世界の一元化を目ざす事業〈コンキスタ〉。本書は、今も続くそのヨーロッパ的世界史像の独善性とえせ普遍性を明るみに出してゆく。
目次
第1部 大航海者たちの軌跡を追う―ドレイクからラ・ペルーズまで(新しい世界周航の世界史的位置;新しい世界周航のはじまり―バイロンの航海からクックの第一回世界周航まで;「南半球」の発見―クック第二回航海にみる独自の世界周航戦略 ほか)
第2部 「哲学的」航海記の誕生―ゲオルゲ・フォルスターによる人間の発見(向かい合う二人の若者―「人食い」問題を介して;「世界の一市民」として―イギリス海軍当局とのたたかい;験される「啓蒙的」航海者たち―タンナ島での十五日間 ほか)
第3部 架空旅行記の挑戦(世界諸国遍歴者ガリヴァーの登場;架空旅行記作家ディドロの新たな試み―読みかえられる実録の世界)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ピオリーヌ
9
2005 評論社 読了。久方振り(七年振り)の再読。第三部は架空旅行記であるガリヴァー旅行記の鋭い風刺から、ヨーロッパコンキスタの独善性を抉る内容。ガリヴァーがフウイヌムの国から追放され、イングランドの家族のもとへ帰ってきたが、家族のヤフー種特有の悪臭に耐えきれず卒倒してしまい、同じ食器を使うことも憚られるという内容が紹介される。子供のときに家にあって読んだ児童文学全集『ガリバー旅行記』の科白「家族の使ったコップを使う気にもなれませんでした」が鮮やかに甦った。このスウィフトやディドロ、ゲオルゲ・フォルスタ2025/10/27
ピオリーヌ
1
大航海者というと、コロンブス、ヴァスコ・ダ・ガマ、マガリャンイスを初めとする15・16世紀が一般的にはイメージされるであろう。だがこの本の舞台は17・18世紀。クックを始めとした南太平洋を中心とした公開の記録が綴られている。2018/06/11
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