出版社内容情報
大人になると、だれもがわすれてしまう妖精の国。そこへかじやは行った。子どものころ、ケーキといっしょにのみこんだ、ふしぎな星のおかげで。かじやは、光りかがやく木を見、妖精の歌声を聞き、女王に会い、そして…。珠玉の短編ファンタジー。 小学校中学年~
内容説明
大人になると、だけもがわすれてしまう妖精の国。そこへかじやは行った。子どものころ、ケーキといっしょにのみこんだ、ふしぎな星のおかげで。かじやは、光りかがやく木を見、妖精の歌声を聞き、女王に会い、そして…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mayuri(Toli)
2
指輪物語を書いたトールキンの小品。ファンタジーの精髄を存分に感じることができる作品で面白く読めた。子供というより大人向きの妖精物語であり、この物語を通して人生を考えるなどした。妖精の国の描写は指輪物語に通じるものがあり、さすがとしか言えないのもがある。トールキン先生には妖精の国が見えていたのだろうなぁ。 冬の祭りで24人の子どもたちが星の入ったケーキを切り分けて食べるというのが何とも面白くて幻想的で深く印象に残ります。ケーキ美味しそうです。2023/01/25
KiKi
2
何も考えず図書館から借り出し読了しちゃったけど、帰宅して自宅の「トールキン本 本棚」を眺めてみたら長らく積読状態の「トールキン小品集」(現在は本のタイトルが「農夫ジャイルズの冒険」に変わっているらしい)に収録されていることが判明。 感想・Review は近日中にそちらの本で。2014/06/27
桜絵
1
トールキンの中編。 料理番頭の弟子となったアルフは、二十四年祭に出される大ケーキの中に星を入れる。その星をのんだ少年は、大人になり鍛冶屋になる。父から仕事を受け継いだ鍛冶屋は、実用的かつ繊細な仕事をする。そしてひたいに星が光り、妖精の国へ行けるようになっていた。 市井の人がその善を信じられることによって妖精の国へ行ける物語は、トールキンが妖精物語をどう捉えているかが分かる。妖精の国の不思議で美しい描写は、鍛冶屋と一緒に歩いている気分になる。2024/04/04
読み人知らず
1
トールキンの作品を読んだのは初めて。かの指輪物語の作者と聞いて読んでみたのですがなかなか分かりづらい。古典なのかな??妖精の国とか、出てくるのは確かにファンタジーだけどもそんなに心躍るようなわけでもない。2009/11/03
Kazumi Miyake
0
ずいぶん昔に読んだ本。こどもの頃、村の『よいこのつどい』でかじやの飲んだ星は、『魔女の宅急便』のキキの魔法のようなもの。妖精の国と人の里を行き来し、美しい声で歌い、人々の暮らしを潤す美しくて実用的な品物を作る技の源。かじやは年老いてその星を手放すけれど、誰かがそれを引きついで行く。ある意味、理想の生き方です。児童書ですが大人が読んでも沁みます。
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- 和書
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