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内容説明
「罪のない子を救ってあげて!惨めさからあの子を救って!…あたしの涙のことなんか忘れてください」―愛する者を失う悲痛さを、母親の姿に凝縮させた表題作ほか、木の一生に託して人生への絶望を語る「モミの木」を収録。“童話の王さま”ともてはやされながら、愛すること、失うことのつらさを知りつくしていたアンデルセンの一面を、見事に抉り出す傑作二編です。デンマーク語からの新訳と、美しいオリジナル・イラストレーションでお楽しみください。
著者等紹介
アンデルセン,ハンス・クリスチャン[アンデルセン,ハンスクリスチャン][Andersen,Hans Christian]
1805年4月2日、デンマーク、フューン島の小さな町オーデンセに貧しい靴屋の息子として生まれる。14歳のとき、舞台俳優を夢見て首都コペンハーゲンに出たが挫折し、その後、声楽家やバレエダンサーを目指しながら、苦労して大学に入学。舞台の世界での成功は収められなかったものの、書きためていた脚本や詩が認められ、1935年に最初の小説『即興詩人』(日本では森鴎外の訳で有名)を上梓する。同年に『子どものためのお伽』を発表。これで一躍“童話作家”として注目を浴びる。「マッチ売りの少女」「みにくいアヒルの子」「おやゆび姫」など世界じゅうで読みつがれる名作を著し、“童話の王さま”と呼ばれるが、おとなに向けたメッセージを秘めた作品も多い。私生活では、生涯独身を通し、孤独な生活を送ったと言われている
長島要一[ナガシマヨウイチ]
1946年東京生まれ。1982年コペンハーゲン大学よりPh.D.取得。同大学異文化研究・地域研究所副所長。専門は、日本近・現代文学・比較文学・比較文化
シェリー,ジョン[シェリー,ジョン][Shelley,John]
イギリス、バーミンガム生まれ。ボーンビル・スクール・オブ・アート、マンチェスターポリテクニックでイラストレーションを専攻。1987年以降、日本に在住。パルコや三菱の広告で注目を浴びる。初めての絵本『ザシークレットインザマッチボックス』はイギリスでマザーグース賞次点、アメリカでペアレンツチョイス賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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クラムボン
亮さん
カラスノエンドウ
遠い日
SIGERU