内容説明
その明かり漏れてるんだ。漏れてるんだけど、それが何だかチラチラ揺れてるんですよ。別に風が吹いている訳じゃないし、スタンドの明かりですからねぇ。で、明かりはいつも、向こうの壁を照らしてるんですけどね、その壁に影ができてるんですよ。黒い影だから、何かがそこにあるわけだ。(え)と思った。すると…。稲川怪談、最新実話満載で充実の1冊、シリーズ第4弾、堂々登場。
目次
山の慰霊碑
天国ドライブ
パチンコ店の独身寮
樹海の匕首
仙台のタクシー
夜釣りの堤防
スーパーの調理場
4階のトイレ
トンネルの杭
真夜中の訪問者〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
136
稲川淳二さんの怪談語りには優しいお人柄から来る人情味があって内容的にも面白くてもう最高ですよね。『スーパーの調理場』稲川さんが友人の元JリーガーのYさんから聞いた話で、Yさんはメロンパンの実演販売の会社をされているのだが、地元東北の有名な大手デパートに新店舗が出来たオープン記念に1週間ほど店を出してくれと招かれる。それならとOKすると店の準備は、夜は都合により駄目だが朝早くならいいという。当日の朝早く店内に入ったYさん一行はそこで異様な光景を目撃する。長いベッドの様な台に人間が横たえられ3人が囲っている。2020/11/15
ダン・モロ・ボシ
1
恐い怪談。怖い怪談。悲しい怪異談。。。2014/12/01
akatuki
1
様々な怪奇談の中で一番怖かったのは、「トンネルの杭」。その他の話も良かった。2014/07/09