内容説明
ビリーはとってもしんぱいや。いろんなことがきになって、ベッドにはいってもねむれない。パパもママも、「しんぱいないよ」となぐさめてくれるけど…。おばあちゃんにはなしたら、ちいさなにんぎょうをくれた。しんぱいひきうけにんぎょうなんだって!これでねむれるかなあ。
著者等紹介
ブラウン,アンソニー[ブラウン,アンソニー][Browne,Anthony]
1946年、イギリスのシェフィールド生まれ。リーズ美術大学でグラフィックデザインを学び、医学関係の説明図を専門に描く。グリーティングカードの制作にたずさわったのち、絵本作家としてデビュー。『すきですゴリラ』(あかね書房)と『どうぶつえん』(平凡社)で2度のケイト・グリーナウェイ賞に輝き、2000年には国際アンデルセン賞画家賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を受けて活躍している
灰島かり[ハイジマカリ]
国際基督教大学卒業。英国のローハンプトン大学院で児童文学を学ぶ。白百合女子大学ほかで児童文学を教えるかたわら、子どもの本の翻訳・研究をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
45
中央アメリカ・グアテマラに昔から伝わる『しんぱいひきうけ人形(ウォーリー・ドール)』のおはなし。グアテマラの子どもたちは、この人形に心配事を打ち明けて枕の下に入れて眠るんだって!なんて可愛らしい♡この絵本のビリーは、とっても心配屋さん。いろんなことが心配で夜も眠れない。そんなビリーにおばあちゃんが手渡してくれたのが『しんぱいひきうけ人形』だった!おかげでビリーはぐっすり眠れるようになったけど…。ビリーの新たな心配事に笑っちゃいました!とっても素敵なおはなし。2021/03/30
かおりんご
24
読み聞かせ(151)この、『しんぱいうけおいにんぎょう』が、欲しくなったそうです。世の中には、いろんなお人形があるんですね。2017/09/29
anne@灯れ松明の火
22
読友さんご紹介。隣市図書館で。読友さんの「心配性の人に読んでほしい」という感想に、「こりゃ読まなくちゃ!」と思った(笑) ホント、どうでもいいことでも心配になって、疑心暗鬼、悪い妄想が得意だから^^; 自分の代わりに心配してくれる身代わり人形。こういうさりげないものが案外救ってくれるんだよね。2013/01/17
たまきら
21
Silly Billy、翻訳も素敵ですねえ。グアテマラなのかあ…かばさんにもってきてもらおう、つくってもいいねえ、とオタマさんとワイワイ。やさしいビリーににっこり。2016/03/29
ごんたろう
21
ビリーは寝る前に心配になる。帽子や靴、天気のこと。巨大な鳥に襲われるかもしれない。子どもにとって夜の就寝前は恐怖の時間だ。恐怖心の根源は、おそらく何かが起こるだろうという想像力である。何も考えない人は恐怖を感じない。また暗闇は「死」を連想させる。それゆえ寝る直前に誰かがそばにいてくれると安心する。ビリーは、おばあちゃんの家で泊まることになる。いつもと違う場所であり、いつも以上に不安だ。おばあちゃんが「心配引き受け人形」を持ってきてくれて、安心する。ビリーが人形を信用する根底にはおばあちゃんへの信頼がある。2015/01/24