内容説明
ある雨の日、ロバのシルベスターはのぞみがかなう、まほうの小石を見つけ、大よろこびで家に帰ります。ところが、そのとちゅう、ライオンにであってしまいました。そこで…。コールデコット賞受賞作。
著者等紹介
スタイグ,ウィリアム[スタイグ,ウィリアム][Steig,William]
1907年、アメリカ、ニューヨーク生まれ。芸術一家に育ち、1930年より「ニューヨーカー」誌にイラストや漫画を発表しはじめる。1968年、61歳から子どもの本を描くようになり、3作目の『ロバのシルベスターとまほうの小石』で、1970年度のコールデコット賞を受賞。ニューベリー賞等数々の賞の候補作となり、『歯いしゃのチュー先生』で1983年の全米図書賞、1984年のオランダ銀の絵筆賞、『アベルのしま』で1996年のフェニックス賞を受賞している。2003年没
せたていじ[セタテイジ]
1916年東京生まれ。東京帝国大学国文科卒業。童話作家、翻訳家、評論家としてはばひろく活躍した。1979年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
76
願い。本当に大切なものが何か!がわかるまでの通り道。だから、ダンカンさんは小石を金庫にしまう。物、ではなく心。巻末の著者のスピーチからも、そんな心を大切にする姿勢を感じる。それが絵本の心だよなぁという気がする。絵は、USのコミック調で、動物の表情が豊か。冬、石の上で歌うオオカミが印象的。冬の寒さと、オオカミの孤独さが、シルベスターの心情を表現している印象。2013/10/19
Rosemary*
60
小石を集めるのが大好きなシルベスターは、とっても綺麗で願い事が叶う石を手に入れます。ある日、おそろしいライオンに出会って願った事は…子を思う親の気持ちに胸が熱くなります。家族って良いですね。2015/10/25
♪みどりpiyopiyo♪
56
ロバのシルベスター・ダンカンは、ムギ谷村のドングリ通りに、父さん母さんとすんでいました… ■夢のある魔法のお話を読みました♪ ある日、ロバのシルベスターは不思議な小石を見つけ大よろこびで家に帰ります。ところが その途中で…。■シルベスター こんなにいい子なのに思わぬことになってしまって、ああ どうしましょう。ハラハラドキドキ、のち にっこり♡ 全ての子供達に読ませてあげたい素敵なお伽話でした (ღ′◡‵) ■巻末に、コルデコット賞受賞スピーチ収録。嬉し♪ (1969年。1970年コルデコット賞受賞)(→続2019/02/20
ぼんくら
37
【「瀬田貞二」生誕100周年】イベント♪願ったことがかなう魔法の小石を拾ったシルベスターは、ライオンから逃れようと「ぼくはいわになりたい」と願ってしまいます。 心配する両親にもシルベスターがどうしているのかわかりません。そして月日はながれ五月・・・。楽しい、悲しい、うれしい時のロバたちの顔。最後のページは幸福に満ち満ちています。2016/04/15
たーちゃん
35
岩になってしまったロバのシルベスターの失望と、息子が居なくなってしまったお父さんとお母さんの悲しみを想うと胸が締め付けられるようでした。最後に息子は「良かったー!どうなるかと思ったねー」と言っていました。2021/09/08