出版社内容情報
スーザンはね、わらったり、うたったり…およぐこともできるし、うまものる。いい子にしてるかとおもったら、いたずらっ子にはやがわり。ほんと、どこにでもいる女の子。でも、スーザンはね……車いすなんだ。自分らしく、いきいきとすごすことのすばらしさ、大切さを伝えます。 幼児~
内容説明
スーザンはね、わらったり、うたったり…。およぐこともできるし、うまにだってのる。かんかんにおこるときもあれば、しかられてしょんぼり。いい子にしてるかとおもったら、いたずらっ子にはやがわり。ほんと、スーザンは、どこにでもいるおんなのこなんだけれど…。
著者等紹介
ウィリス,ジーン[ウィリス,ジーン][Willis,Jeanne]
イギリスの絵本・児童文学作家。1959年、ハートフォード州生まれ。幼い子向けの絵本や幼年童話を中心に活躍している
ロス,トニー[ロス,トニー][Ross,Tony]
イギリスの絵本作家・さし絵画家。1938年、ロンドン生まれ。グラフィック・デザイナーや広告代理店のアート・ディレクターを経て、マンチェスター工芸大学で教鞭をとりながら、創作に従事
もりかわみわ[モリカワミワ]
1969年、山口県生まれ。山口芸術短期大学卒業。公立幼稚園に勤めたのち、さまざまな障害を抱える人々と交流。現在、障害に関わりなく共に利用できる製品・施設・サービスなどの普及を目指す(財)共用品推進機構に勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
11
スーザンはどこにでもいるような女の子です。でも1つだけ違うのは車椅子に乗っていること。でもそれだけ!自分の足では歩くことはできないけれど、いつも元気で笑顔がたえないスーザンの姿に、自分は自分でいいんだと勇気づけられます。2023/03/31
Cinejazz
11
<スーザン>は、笑ったり、大声で歌ったり、泳ぐこともできるし、ダンスをしたり、馬にだって乗る。すぐに泣くこともあるし、泣いていたかと思うと、いつの間にか笑ってる、何処にでもいる女の子、<スーザン>は、どんなときも、ずっと<スーザン!>・・・あなたもね、いつだってずっと<あなた>・・・と語りかける絵本の<スーザン>は、車椅子を使って自分の足で歩けないことを、最後に明かします。悪戯子も、優しい子も、泣き虫さんも、怒りんぼさんも、みんな自分らしく、毎日を生き生きと過ごすことの大切さを伝えています。 2022/11/03
みー
9
マイノリティー関連の本を探していて、自宅本棚より。スーザンは元気な女の子。体を動かすのも大好きで、明るくて、賑やか!!毎日笑って泣いて、怒って・・たまには親にも怒られて・・でもね、スーザン・・車いすなの。でもそれは最後の最後まで明かされない。どんな自分も自分。みんなと同じように楽しい事、賑やかな事が大好きなんだよね!2017/04/30
遠い日
9
元気で明るいスーザンの日常が描かれ、なんてかわいい女の子だろうと思っていると、最後に車椅子に乗ったスーザンの全身が現れる。水泳だってシーソーだって乗馬だって、やってのける活発なスーザンだ。そのどれもが、まるごとスーザン。それは、障害があろうとなかろうと、あなたもわたしも、同じこと。2014/10/22
ヒラP@ehon.gohon
2
お茶目で元気一杯のスーザンの日常が描かれています…。 でも、スーザンは障害者だったのです。 日頃町で見かける知らない人の車椅子。 障害者を見ると無意識に、不自由な事だけがイメージされてしまいます。 この絵本のスーザンを、彼女の願望だと勘違いしてはいけません。 スーザンは障害者ではあるけれど、これだけ元気一杯の普通の女の子なのです。 でも、もできないこともある。 同じ人間として、同じ仲間として、まるごと受け止めること。 ノーマライズして受け入れること、さりもげなくそんな事を伝えてくれたように思いました。 2014/09/18